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【SOFTLY,AS IN A MORNING SUNRISE】ジャズピアノ初心者がセッションに参加のための練習方法

上達方法

こんにちは! ジャズ部部長のチーコです

ジャズ部では

  • ジャズピアノをはじめようと思っている方
  • ジャズピアノでセッションに参加したい方
  • ジャズピアノをもっと楽しみたい方

に分かりやすくセッションで楽しめるようになるまでの
練習方法などを紹介しています

今回はジャズピアノ初心者がセッション参加する前に1曲をどうやって練習するかについてまとめます

この記事がおすすめな人
・セッション参加前に何をどう練習すればいいか悩んでいる
・はじめてのジャズのセッションに参加する
・ジャズのセッションに参加してみたい

結論!メトロノームを使ってきちんとはまるように練習する

イントロ~テーマ~アドリブ~エンディングまでの練習方法について紹介していますが、すべてメトロノームをつかって練習すること

セッションにおいてリズムキープが一番大切だからです

もちろん実際演奏がどんどん早くなってしまうってこともよくあり、絶対に悪いということではないのですが、初心者が集まったセッションでリズムキープできないと音楽が崩壊!?する可能性が高いです

簡単なアドリブでもいいので、メトロノームにきちんとはまる演奏ができるってことを意識するとかっこいいアドリブができるようになります

曲を決めたら弾く前にやること

曲を決めたら

  • どの曲弾くかを決めたら名演を聴いてみる
  • 曲のキーや構造を知る

今回は「SOFTLY,AS IN A MORNING SUNRISE」通称「ソフトリー」の曲にします

名演を聴く

どの曲を弾くか選んだら必ずやっておきたいことは、その曲の名演と言われるものを聴いておくことです

この曲を聴くという行為をしていおかないと、ジャズで必要なメロディーをフェイクしたり、アドリブしたりするってことは難しいのです

また名演を聴いておくことがセッションで必要な理由は、その曲の皆の共通認識を知れるからです

  • この曲でよく演奏されるテンポ
  • イントロやエンディング仕方

ここを知っているか知っていないかでセッションがうまくいくかどうかの分かれ道になるような気がします

どの音源が参考になる?

ウィントン・ケリーやソニー・クラークのソフトリーは有名ですよね。ピアノトリオで演奏する時はかなり参考になります

ルー・ドナルドソンの「 Sunny Side Up 」収録のソフトリーで弾いている、ホレス・パーランのピアノのコンピングも参考になるかなと思います

おすすめチャンネル

YouTubeで検索すればその曲の名演はたくさん出てきますが、「簡単にアドリブできる方法」のような安直な動画は見ない方がいいかなと思います

エーメット・コーエンさんのチャンネルではかっこいいセッションの様子が分かります

黒本に出てくる曲もよく演奏されていますよ!コーエンさんがまわりの音を聴いてタイミングや音をかなり吟味して弾いているってとこにも注目。しかもみんな楽しそう。セッションってこうでなくっちゃと思わせてくれます

Rodney Whitaker Trio Feat. Emmet Cohen | Softly, As In A Morning Sunrise
Streaming from: Facebook.com/heyemmetSubscribe to Newsletter: Emmet Cohen Exclusive Membership:

曲のキーや構造を知る

初心者こそやっておいた方がよいのが、曲のキーや構造を知るってことです

「ソフトリー」だとAA´BAの構成の曲。

AはCマイナーキー、BはCマイナーキーと調号が同じE♭メジャーキーと平行調へ移調しています

これを知ればアドリブ展開の仕方の参考になります

テーマの練習

まずはテーマをしっかり弾いて練習します

テーマが弾ければピアノトリオにも挑戦できますよ

コードをタイミングよく弾けない場合は片手だけでテーマを弾くってのでもオッケイです

テーマはフェイクする

テーマはフェイクして弾くってよく言われますよね

  • メロディーを長くのばす
  • メロディーの入る位置を変える

このあたりを意識しながら、楽譜通りにひかない練習をします

テーマは曲のイメージを持つ大切な部分なので、ここからアドリブのイメージを湧かせていくという考え方がおすすめ

テーマを演奏できれば管楽器がいないピアノトリオもできますよ

一番大事!大変だけどコンピングの練習をしっかりする

メトロノームをならし、2拍目と4拍目の裏にコードを弾く練習。最初はコードのルートの音を弾くだけでも全然大丈夫。とにかく2拍目と4拍目の裏に音が入れれ、リズムをキープし続けるってのが、セッションを楽しめるようになるには大切なんです

これができたら、

メトロノームを鳴らしながらベースがいるという想定(マイナスワン音源を使いながらでもOK)でコードを弾きすぎずに2、4拍目の裏をメインに1や3拍目にもコードをならしていきます

こちらは1、4拍目にコードを弾いたソフトリーのコンピング例です

コンピングの音使いは色々変えて練習するのもおすすめ。と言っても大変なので、右手と左手に同じ音ができるだけ重ならないようにコードを押さえるっていうのをやってみます

コンピングの音使いであるボイシングについてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね

聴いてコンピングを習得

カルテット(管楽器が入った4人編成)の名演を聴いてコンピングの回数やタイミング、ボイシングに注目します

テーマやアドリブを自分で歌いながら、コンピングする練習をします

できるようになれば歌っていたものを右手で弾きながら左手でコンピングをしてみます

右手でテーマやアドリブを演奏するときは、

ルートレスのボイシングが自然とできるレフトハンドボイシングっていうのもおすすめです

ソフトリーでのレフトハンドボイシングの例

このタイミングよく適切な場所に適切な音を弾くってことがジャズピアニストにとって一番大切なしごとなんです

まずは2、4拍目の裏にコードが弾け、テンポが崩れないようにするのがポイント。大変なのですがここができていないと、セッションは楽しめません

トーンくん
トーンくん

コンピングの仕方も名演から研究するのがおすすめ。タイミングを研究するだけでも勉強になります

楽譜

 

必ずメトロノームを使ってアドリブ練習

アドリブおすすめ練習方法は

  • 名演コピー

ですが、コピーしたものがセッションですぐに出てこない場合多いのでコピーをしつつ下記のことをやってみます

  • コードの構成音やアプローチノートを使ってメロディーをさらにフェイク
  • スケールを使ってみる

コードの構成音やアプローチノートを使ってメロディーをさらにフェイク

メロディーをフェイクさせたり、コードトーンから好きな音を選んで弾いたり、するだけでもアドリブになります

ソフトリーのメロディーをフェイクさせて、音を伸ばしたり、入るタイミグを変えたりしたアドリブ例です

アドリブで何を弾いたらいいのか全く分からないって時はこちらの記事も参考にしてみてくださいね

好きなように弾いてみるので大丈夫なのですが、必ずメトロノームを使って練習します

スケールを使ってアドリブ

メロディーフェイクをしてアドリブできるようになれば、スケールのアドリブも取り入れてみます

ソフトリーは3種類のマイナースケールとドリアンスケール、ブルーノートスケールが使えます

ごちゃまぜにしてもいいのですが、できれば

AはCブルーノートスケール
A´はCメロディックマイナースケール
BはE♭メジャースケール
Aはドリアンスケール

などと決めて演奏すると使いやすいかなと思います

名演コピー

名演をコピーって初心者にはかなり大変ですよね

おすすめなのは自分がかっこいいって思ったフレーズだけでもコピーして、いろいろなコードに当てはめて使ってみてはまるところをさがしていくって練習です

全く同じフレーズでは当てはまらなくても音使いを変えるだけであれなんかはまってここでも使えるじゃんってなります

例えばコルトレーンの黄金のカルテットのマッコイ・タイナーのアドリブの最初の2小節がかっこいいなと思ってフレーズコピーをしたとします(左手のボイシングはコピーしていません)

このフレーズを他のコードに当てはめることができないかと検討します。別の曲のマイナーのところでキーを変えて使うっていうのが分かりやすく練習できる方法ですが、今回は同じ曲の中でさがしてみます

全く同じ音は使えませんが、曲の構造AA´BAのBのところE♭M7で使ってみました。リズムや音型は同じで、E♭M7合う音に変更しました

無理やりな感じもするのですが、違うコードで同じリズムと音型で移調して弾いてみたり、リズムだけ真似して弾いてみたりするってのがコピーしたフレーズを自分のものにしていくのに大事なのかなと思います

耳コピーのやり方についてはこちらで詳しく解説しています

練習したことを忘れる

本番では練習したことを忘れて、ただただ歌い楽しみながらアドリブするってことが一番大切です。50%以下の力で、周りの音を聴いて歌で答えるというイメージを持つとセッションでもうまくいきます

イントロエンディングできるか

ついつい忘れがちですが、アンサンブルで大切なのはイントロとエンディング。

自分のアドリブがうまくいかなくてもこれができればアンサンブルが成立しますが、イントロとエンディングができないと残念な感じになります

【イントロできませんは卒業しよう】ジャズピアノ初心者がセッションでイントロを出す方法

ジャズピアノ初心者がエンディングする時!悩ましい最後の音まで解説!

イントロ

名演はイントロがなかったり、あってもかっこよすぎてコピーできなかったりできたとしても分かりにくくほかの人が入りにくいってことがあります

なので初心者がセッションに参加するときはまずは分かりやすいイントロから作ってみます

最後の8小節を弾くってのが一番分かりやすいイントロですが、ソフトリーでやってしまとちょっとカッコ悪い感じがします

なので

  • 左手でルートかドミナントを弾き、右手でダイアトニックコードを動いたものを弾く
  • 左手でキーのトニックの音を弾き、右手でクリシェを弾く
  • 左手でCマイナーコードを弾いて、右手でブルージィーな雰囲気出す

ってのがいいのかなと思います

左手でルートかドミナントを弾き、右手でダイアトニックコードを動いたものを弾く

左手でGの音を弾いて右手はマイナーダイアトニックコードを弾きます 

ナチュラルマイナースケールの6番目の音を半音上げたドリアンスケールのダイアトニックコードを弾くとしっくりきます

ソフトリーのテンポが速めの演奏をする場合におすすめなイントロをつくってみました

左手でキーのトニックの音を弾き、右手でクリシェを弾く

ダイアトニックで弾いたものと似ていますが、左手はトニックのドの音をところどころに鳴らしながら、右手はCmのクリシェを弾いていきます

左手でCマイナーコードを弾いて、右手でブルージィーな雰囲気出す

ウィントンケリーのソフトリーのイントロをイメージして8小節で作ってみました。CmとG7を繰り返し最後にDm7 と G7が入るのでかなり入りやすいです

ソフトリーのゆっくりなテンポの時におすすめなイントロです

エンディング

最後の4小節を繰り返して最後のコードでB♭かD を弾きます

セッションでは大体この終わり方をすることが多いです

エンディングについてまとめている記事を合わせて読んでみてくださいね

仕上げ

イントロ~エンディングまで通して演奏してみます

できればマイナスワンの音源をつかってドラム、ベースに合わせて演奏すると雰囲気がつかみやすいです

テンポ

ソフトリーは大体BPM90~110くらいのテンポで演奏されることが多いです

もちろんこれよりも早くしたり遅くしたりしてみるのもいいですが、慣れていないテンポは結構難しいので、メトロノームを使ってテンポキープしながら曲を通して練習します

大切なのは決めすぎない

おおまかな流れは知っておっく必要がありますが、イントロもエンディングもアドリブもテーマの弾き方も決めすぎない方がいいです

その時の演奏者の雰囲気や様子で瞬時に音を楽しみながら作っていくってのがセッションの醍醐味だからです

日々の練習も大切!?

初心者ジャズピアニストにおすすめな練習方法をまとめています

ちーこも先生に聞いたり、セッション仲間に聞いたり、参考書を読んだりして効果があった練習方法です

よかったら参考にしてみてくださいね

最後に!ジャズピアノ初心者向けの曲とは

曲を探すにはまず「ジャズ・スタンダード・バイブル」という本を買ってそこから選ぶのがベターです

セッションでよく演奏されるのが

  • 枯葉
  • ブルー・ボッサ
  • バイバイ・ブラックバード
  • 酒とバラの日々
  • コンファメーション
  • アナザーユー(あなただけを)
  • 帰ってくればいいのに

など。

たくさん♯や♭が付いていると難しいのでFメジャー、Dマイナー、E♭メジャー、Cマイナー、B♭メジャー、Gマイナーあたりの曲がおすすめです

ジャズピアノ初心者向けの曲!?「SOFTLY,AS IN A MORNING SUNRISE」

今回練習方法紹介した「SOFTLY,AS IN A MORNING SUNRISE」 。初心者がセッションで形にするのは簡単ですが、かっこよく弾きこなすのは結構難しい曲です

難しさゆえ、何度も研究してかっこよさを追求していくってところができる面白い曲ではないかと思います

まとめ

今回はジャズピアノ初心者がセッションで弾く曲の練習方法について紹介しました

練習方法は練習の時は必ずメトロノームを使うこと。たとえかっこいいアドリブがなかなか身につかなくてもリズム感を鍛えておくことはセッションを成功させるのに一番大切です

練習の優先順位は

  1. コンピング
  2. エンディング
  3. イントロ
  4. アドリブ

です。アドリブばかり練習してほかの練習がおろそかにならないようにしてみてくださいね

練習と合わせて、こちらの記事もチェックしてみてくださいね

最後までご覧いただきありがとうございました

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