こんにちは! ジャズ部部長のちーこです
※ちーこはプロではありませんが、音楽理論が大好きなので日々勉強しています
- ジャズピアノをはじめようと思っている方
- ジャズピアノでセッションに参加したい方
- ジャズピアノをもっと楽しみたい方
に分かりやすくセッションで楽しめるようになるまでの
練習方法などを紹介しています
ジャズはきいておぼえろってことですが、いつまでたってもセッションにいけないってことになりかねません。
ちーこは早くみなさんにセッションに参加して感動してもらいたいので、ジャズピアノ初心者が一番悩むボイシングコードの押さえ方についてまとめてみます
ジャズのボイシングについて語れる人間ではないことは十分承知していますが、習ったり学んだことをまとめているので何かのヒントになれば幸いです
結論!ボイシングは常に研究するのがジャズピアニストの仕事
コード覚えたらメロディーやコードからどのような響きをを出したいか研究していきます
研究して練習はするけど、セッション中は周りの音が聴いて自然と奏者に呼応するようなボイシングが出るまで待つことが大切です
いきなり研究してもいいのですが、指や耳がある程度慣れるためにもレフトハンドボイシングを学んでおくのがおすすめ
ジャズピアノ初心者でもできる!レフトハンドボイシングを覚えて曲の中で挑戦してみよう☆
ボイシングを上達させるのもアドリブ上達法と同じく音源を聴くのが一番。
【ジャズピアノを挫折しないコツ】耳コピーがアドリブを上達させる近道!
それに付け加えて先生に習ったり、教則本を読んで勉強します
【ジャズピアノを上達させたいなら習ってみよう】一流アーティストから学べるオンラインピアノレッスンを紹介
こちらはオールザシングスユーアーの初めの8小節のメロディーに対してどうボイシングをするかちーこが考えたものです
ボイシングとはコンピングの音使い
ボイシングとはどんなコードを弾くのかってことです
まずはスウィングジャズの名演奏をきいてみてください。
名演奏をきいて思ったと思いますが、コード押さえ方(ボイシング)やコードの入れる位置や音の長さ(コンピング)まで本当にさまざまです
正解が一つではないのがジャズの難しさであり、楽しさでもあります
最初は何をやっているのか全く聞きとれなくても大丈夫!アドリブを聞き取るより難易度かなり高いです
基本的にテンションを入れる
ジャズっぽいボイシングにするにはテンションを入れること。テンションは基本的に9と13度の音です
テンションについて知りたい場合はこちらの記事も参考にしてみてくださいね
ジャズピアニストが目指したいこと
ボイシングの方法は知っておくけど、作りこまないことが大切。アドリブと同じように周りの音をしっかり聴いてセッションで自然と出てくるまで待つってのが大事
セッションに行くためのボイシング習得方法
実際にジャズピアノ初心者がセッションに参加するにはどの程度のボイシングを学べばいいかということをまとめています
【まずは感動してみて】コードを覚えたらセッションに参加しよう
コードを覚えてタイミングよく押さえられるようになったら、初心者セッションに参加してみましょう。
「アドリブもエンディングもイントロもできないのにセッションに行くなんてどうかしてるぜっ」てベテランの人には言われてしまいそうですが、みんなと音楽を演奏するっていう感動体験をするとモチベーションがとっても上がります
挫折してしまわないためにも早くセッションに参加してみることをおすすめします
こちらの記事でまずはコードを覚えてください
両手でコードを弾くならできるだけ同じ音が重ならないように
最初のうちはコードを片手で弾くだけで十分というかその方がいいのですが、かっこよく両手で弾きたいですよね
そういったときは両手で1つのコードを弾くようにします
たとえばCM7で
左手357 度
右手1357 度
みたいに弾いてしまうと間違いではないのですが、音が多くてきれいなサウンドになりません(サウンドをあえて濁らせたりするボイシングもありますが…)
初心者のうちはできるだけ音が重ならにように
左手37 度 右手51 度
左手73度 右手15 度
のような感じで弾くのがおすすめです
レッスンを受けてみる
といっても最初はどうしたらいいのかわからないって時は1度セッション前にレッスンを受けるのがおすすめです
コードを弾くタイミングなどを見てもらったり、セッションのルールを聞いて挑めば安心ですよね
オンライン音楽教室オルコネなら簡単にジャズ専門の先生からレッスンが受けれるのでおすすめです
【ジャズピアノを上達させたいなら習ってみよう】一流アーティストから学べるオンラインピアノレッスンを紹介
アッパーストラクチャートライアドという考え方は合理的
アッパーストラクチャートライアドという考え方を利用すれば、コードの上にコードを乗っけるってイメージでテンションが入ったボイシングができます
例えばDm7の上にEmをのっけちゃう。
G7の上にAをのっけちゃう。
もちろん音が重ならないようにして弾くと自然とテンションが入ったおしゃれなボイシングになります
初心者の時はここぞっと決めて使ってみるといいかもです
曲の中で使ってみた例です
レフトハンドボイシングを覚えたらセッションもかなり楽しめる
ジャズピアノで押さえておきたいのがレフトハンドボイシング。
レフトハンドボイシングを覚えないとジャズができないってわけではないのですが、
コードを決める重要な音である3度と7度と自然とテンションが入ったボイシングになります。
初心者がコードをみてテンションを含めたコードをさっと弾くのはかなり大変
形で覚えれば比較的簡単に習得でき、初心者でもかっこいいボイシングができるようになります
ただしコードが押さえられるようになってからの方が習得しやすいかもです
初心者は片手でレフトハンドボイシングで十分
レフトハンドボイシングを覚えたら、右手も左手でもいいので、片手で弾くだけで十分です
でも両手で弾く練習をしておくのがおすすめ。
【ピアノがテーマやアドリブ】メロディーともに両手でボイシングする
ピアノでアドリブするときに最初は左手でレフトハンドボイシングを弾いて右手でメロディーを弾くスタイルがおすすめ
慣れてきたら右手のメロディーの中にもレフトハンドボイシングを入れつつ、足りない音を左手で弾くとかなりテーマがかっこよくなります
ほかの人が演奏しているとき片手でレフトハンドボイシングを弾くのでも初心者のうちは十分ですが、
両手でする場合は左手がレフトハンドで右手がルートの音と左手のレフトハンドボイシングから音を一つ抜いて使うなど、両手で同じ音を弾かないように気をつけます
CM7なら
- 左手 579 度 右手 13度
- 左手 795 度 右手 13度
- 左手 37度 右手 59度
【基本】右手がレフトハンドボイシングで左手に足りない音
レフトハンドボイシングを右手で弾いて足りない音を弾くというスタイルもあり。
ちーこが習ったジャズピアノの先生はコードは右手で弾くのが基本と言われていました
右手でしっかりレフトハンドボイシングを弾いてしまうと足りない音はルートの音だけになってしまうので、右手のレフトハンドボイシングの5度の音を左手で弾いて
左手を15度 右手を379度と弾くのもありです
ちーこはよく左手 1 3 度 右手 7 9 5度
左手 1 7 度 右手 3 5 9度
と弾いています
ルートが入っても大丈夫?
セッション中はベーシストがルートを弾くからルートを弾くということをよく耳にするのですが、何人かの先生にお伺いしましたが、ルートは弾いても問題ないとのことです
ピアノの真ん中前後の音域でルートを弾いても、ベースの音域がかなり低いので問題ないそうです
もちろんあまりにも低い音域でルートばっかり弾くのは問題ですが。2と4拍目の裏拍にタイミングよく入っている分には問題ないそうです
両手でルートを入れたレフトハンドボイシングはこんな感じです
最終的にメロディーに合わせたボイシングでコンピングできるようになる
レフトハンドボイシングを覚えて2と4の裏で弾けるようになったら、さらにボイシングを研究してみましょう。
最終的にはテーマやアドリブのメロディーを聴いてそれに反応したボイシングでコンピングできるようにします
ボイシングの研究がジャズピアニストの醍醐味であり、アドリブを研究するよりかなり楽しいのではと8年目にして気がつきました(遅い!?)
初心者ちーこ的練習法
あくまでジャズピアノ初心者であり、人の話を聞かないおしゃべりがちな性格のちーこが練習している方法です
セッション中は上記のことを考えて演奏するとリズムがずれるので、周りの音を聴いて反応して弾くことに集中します。できるだけ不要な箇所にコードを弾かないように気を付けます
必須研究項目!コード譜に書かれていない音
名演奏を聴くと書かれているコード以外の音がたくさんでてきます
またコード譜によって書かれているコードが違うこともありますよね
ダイアトニック上のコードを入れる
例えばバイバイブラックバードって曲だとFコードが5小節くらい続いているコード譜もあります。初心者でもさすがにFコードばっかりは。ってなりますよね。その時はFメジャーキーのダイアトニック上のコードをいれます
Fメジャーのダイアトニック上の音はGm7 Am7 B♭M7 C7 Dm7 Em7♭5 です
テーマやアドリブメロディーに答えるようなリズムや位置で上記のコードを入れることが可能です
ダイアトニックコードとは?ダイアトニックコードメジャーとマイナー
5度下降進行しているところは半音上からアプローチ
5度下降して進行している箇所の着地部分に半音上のコードを弾くのも、かっこいいです
すべてではなく何となく半音上のコードを入れるとかっこいいなと思うところに入れます
こちらだとほとんど5度下降しているコード進行なので半音上のコードを入れやすいですが、メロディーとの兼ね合いで入れやすいD♭M7の前に入れてみました
ブロックコードで弾く
名演ではコンピングでもアドリブでもほぼメロディー1音1音の下に合うコードを付けて弾くブロックコードが使われています
もちろん譜面にはコードは書かれていません
ダイアトニック上のコード
そのキーのダイアトニックコードなら基本的に書いてあるコード以外の音を弾いても大丈夫です
- テーマやアドリブのメロディー
- メロディーがふとなくなった隙間に前のリズムやメロディーに呼応するメロディー
1音ずつにダイアトニック上のコードを下につけて弾けます
ドミナントコードとトニックのコードの繰り返しでも十分
ダイアトニック上のコードと言われても転調が多い曲だととっさにダイアトニックのコードを弾くのが難しですよね
そういう時はダイアトニック上のドミナントとトニックの音を繰り返すのでも十分です
ダイアトニック上の音なら6度や4度の間隔をあけて弾くボイシングもあり
ダイアトニックコードをすべて弾くのは窮屈な感じがする場合はダイアトニック上の音間隔を6度空けて弾くのもおすすめ
4度空けたものはビル・エバンスがよく使っています
ディミニッシュを入れたダイアトニック上のコード
ジャズピアノの先生に教えてもらったり、教本などでよく書かれているものです
バリー・ハリスさんのメソットなのでしょうか?
ダイアトニックの中にディミニッシュを入れ込んでいくというもの
Cメジャーだとこのような形。DdimはルートのないG7♭9と同じ構成音でできており、トニックとドミナントを展開して繰り返したものがCメジャーキーで自由に使えるというもの
3度の音C6ならEの音をすべてE♭にすればCマイナーキーでも利用できます
実際に曲の中で使う場合は下記のように音が伸びてメロディーが動いてないところで使うのがおすすめです
ちーこ的解釈
Ddimには導音(Cキーだとシの音)と増4度が2つ入っているので
ダイアトニック上のトニックとドミナントを使うより、より帰結感がつよくなる
さらに6度の音が半音下がるのはCメジャーキーだとCマイナーキーへ飛んでいるような感じになるのでより雰囲気が出てジャズっぽいサウンドを作りやすいのかなと思います
ほかにもたくさんある
ほかにもマイナーセブンスでルートから4度、4度、4度、3度を重ねたものや、ブロックコードの上から2番目の音を1オクターブ下に持ってくるドロップ2、ピアニストの名前がついたものなどいろいろなボイシングがあります
ぜひジャズピアノの先生に習ったり、教本などで勉強して研究してみてくださいね
オールザシングスユーアーでボイシングを研究
「オールザシングスユーアー」の最初の8小節でボイシングを考えてみました
レフトハンドボイシングのシンプルなもの
こちらが左手でルートと7度や3度、右手でレフトハンドを弾いたシンプルなものです
さらにボイシングを考えたもの
ちーこがボイシングを考えたものです
赤丸や赤字のところが上記のシンプルなレフトハンドボイシングと違うところです
初心者ちーこが考えたものなのでまだまだですが、こういう感じで1つ1つのメロディーに対してどのようなサウンドを出したいかということを考えていくことがジャズピアノが上達するには必要なのです
まとめ
今回はジャズピアノのボイシングについてまとめました。ボイシングとコンピングを勉強するのがジャズピアノの醍醐味であり、重要課題です
アドリブがとれることも大事なのですが、リズムよく美しいボイシングでかっこよくコンピングを入れられる方がジャズピアニストとしてかっこいいんです
名演奏を聴いて自分がぐっとくる素敵な響きを研究し、お互い自分のボイシングスタイルを見つけていきましょうね!
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