こんにちは! ジャズ部へようこそ!
部長のチーコといいます
ジャズ部では
- ジャズピアノをはじめようと思っている方
- ジャズピアノでセッションに参加したい方
- ジャズピアノをもっと楽しみたい方
に分かりやすくセッションで楽しめるようになるまでの
練習方法などを紹介しています
今回はジャズセッションをするときに必ず必要なイントロをピアノで出す実践方法を紹介します
ボサノバの曲は半音で上がったり下がったりするのですが、今回はあくまでスウィングジャズのイントロにしぼって紹介します。
結論!イントロに困ったら最後の8小節を弾く
スウィングジャズのイントロに悩んだら、テンポを確認して曲の全体のイメージを作ってから、曲の最後の8小節を弾きます。
自分で曲が選べるならすでにイントロが決まっている曲のイントロをしっかり練習して演奏するってのも初心者にはおすすめ。あとイントロがないカウントで入るものを選んでしまうのもありかもです笑
慣れてきたら下記に挑戦してみます
- 曲の最後の8小節のコードを参考に自分でメロディーを考えて演奏する
- 循環コードを使って演奏する
- 曲のトニックの5度の音を弾いて8小節目で5度のセブンスコードを演奏する
- クリシェを使う
- 自分で自由に演奏して最後だけ入りやすいコードを設定する
![ちーこ部長](https://jazz33.com/wp-content/uploads/2020/02/☆ ちーこ 切り抜き-e1581947040516.png)
あまりにもひどいイントロになりそうなときは最悪カウントで。と逃げることもできますが、カウントを出すのも結構難しいのです。ちーこはカウントを出して、あまりにもひどくて大笑いされたことがあります
ジャズセッションでのイントロについて
イントロとは曲の前奏のようなものです
ジャズセッションでのイントロの役割は
- 曲のテンポを出す
- 曲の調を分かりやすくする
- みんなが一斉に演奏に入れるようにする
このような役割があります
イントロは基本的にピアノかギター
そしてこのイントロは基本的にコード楽器であるピアノやギターが演奏します
曲によってはベースやドラムから始まって、ピアノが後から乗かっていくものや、管楽器とユニゾンで一緒にイントロを演奏するってのもあります
イントロの基本は8小節
イントロの基本の長さは8小節。
名演奏を聴くと4小節や8小節より長いものもありますが、セッションの時は8小節が皆の共通認識となっています。
イントロによって他の楽器のやる気をあおることができる!?
曲を始める前のイントロは「よーしやるぞ」という気合を入れる場所だと思っています。
なのでこのイントロが適当だと他の演奏者も気合が入りにくくなります。
イントロを出すときは下手でも気合を見せるってことが、大切なのかなって思っています。
ジャズピアノの上達には耳コピーがおすすめなのです。イントロも名演を上手にコピーして演奏すると他の演奏者の気合が桁違いに入るのでおすすめです
イントロを出す方法
ピアノでスウィングジャズのイントロを出す方法は
- すでにイントロが決まっている曲のイントロを演奏する
- 曲の最後の8小節を演奏する
- 曲の最後の8小節のコードを参考に自分でメロディーを考えて演奏する
- 循環コードを使って演奏する
- 曲のトニックの5度の音を弾いて8小節目で5度のセブンスコードを演奏する
- 自分で自由に演奏して最後だけ入りやすいコードを設定する
ざっくりかき出すとこれだけ方法があります
簡単なのは曲のさいごの8小節をメロディーそのままで演奏してイントロにしてしまうことです
これだけでも十分なイントロです
初心者の時はまずはこの最後の8小節を弾いて
きちんとリズムが出せて、皆が入れるように演奏できるか試しましょう
最初からかっこよくイントロを決めようと思ってもうまくいかず、迷惑をかけてしまうことが多いです
ボサノバやラテンの曲はまた別
ボサノバやラテンの曲のイントロはスウィングジャズのイントロの出し方とはまた別になります。
セッションでよく演奏されるボサノバの曲は半音を上下させるってものがあります。Fキーの曲なら、FとF♯を交互にボサノバのテンポで弾きます。
ちーこもよくわかってなくてなんとなくて弾いているので、また勉強してアップしますね。
イントロを出す前に必ずカウントして曲のイメージを持つ
イントロを出す前にテーマを演奏する人に曲のテンポを聞きます
その後曲をイメージしてから、心の中で「ア ワン ア ツー ア ワン ツー スリー フォー」とカウントしてからイントロを弾きはじめます
ちーこはこれを忘れてテンポをきいていきなりイントロを弾き始めてしまうのですが、こうなるとテンポやノリが崩れて入りにくいイントロになってしまいます
ジャズでイントロがうまく出せるようになるにはリズムの練習が一番重要です
入れるかどうかが決まるのはドミナントコードのタイミング
イントロはみんなが気持ちよく入れることが大切。そのためにはピアニストが弾く最後のドミナントの音をどこで弾くかが重要です
![トーンくん](https://jazz33.com/wp-content/uploads/2020/02/☆とーんくん-e1581947440343.png)
かっこいいフレーズの入ったイントロの勉強は後回しで大丈夫です
タイミングよく入れるようにするには、曲のはじまりがアウフタクトの曲になっていないかチェックすることが大切
テーマのメロディーが始まる直前にはドミナントコード
ドミナントコードはトニックへスムーズに進行できるコードです
曲は基本的にトニックから始まるのでメロディーが始まる直前にドミナントコードを弾いてあげるとスムーズに曲が始められます
コードの機能の説明はこちらの記事で詳しく説明しているのでぜひチェックしてみてくださいね
アウフタクトの曲
アウフタクトとは1小節目の前からメロディーが始まったものです
アウフタクトではない曲の場合はイントロ8小節目の最後にドミナントコードを弾いたらいいのですが、アウフタクトの場合は、何拍分アウフタクトになっている確認してイントロの最後のドミナントコードを鳴らす位置を確認する必要があります
イントロが決まっている曲
すでにイントロがある曲ならイントロの出し方もつかめますし、
セッション参加者も慣れたイントロなので
少々テンポが上手くだせていなくても入りやすいです
イントロがあっておすすめな曲は
- 「A列車でいこう」
- 「サテン・ドール」
- 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」
- 「コンファーメーション」
黒本と呼ばれるジャズ・スタンダード・バイブル
の中にイントロのメロディーがあるのでそれを弾きます
しかしこの決まったイントロをそのまま弾いてもうまくいかないことが多いです
必ず曲のテンポを出して、ジャズのリズムにノレている必要があります
ちーこは「コンファメーション」のイントロを何度も練習しましたが、いまだに上手くできません
このように決められているからと言って簡単ではないのです
ジャズのリズムにノレていないとイントロはうまくいきません
曲の最後の8小節を演奏する
曲の最後の8小節のメロディーとコードを演奏して
イントロにするのが
初心者のうちはおすすめです
みんなが気持ちよく曲には入れていることが確認できるようになったら
以下のイントロの方法にも挑戦してみてください
- 曲の最後の8小節のコードを参考に自分でメロディーを考えて演奏する
- 循環コードを使って演奏する
- 曲のトニックの5度の音を弾いて8小節目で5度のセブンスコードを演奏する
- 自分で自由に演奏して最後だけ入りやすいコードを設定する
曲の最後の8小節のコードを参考に自分でメロディーを考えて演奏する
みんなが気持ちよく曲には入れるようなイントロを曲の最後の8小節を演奏することでできるようになったら
曲の最後の8小節のコードに合わせて自分でメロディーを作ってそれをイントロにしていきます
循環コードを使って演奏する
ジャズではよく循環コードがでてきます
この循環コードはそのコードの機能が循環してぐるぐる回って使えるというものです
コードの機能の勉強をしないとちょっと分かりにくいですが
例えばCキーだとすると
C Am Dm7 G7 C Am7 Dm7 G7
や
Em7 A7 Dm7 G7 Em7 A7 Dm7 G7
などが循環コードと呼ばれています
その曲のキーの循環コードを弾いて
あとはメロディーを作ってイントロにします
Fキー
F Dm7 Gm7 C7 の循環コードを使ってイントロをつくってみました
【ペダルポイント】第5音(ドミナント)を弾いて8小節目でドミナントセブンスコードを演奏する
トニックの5度上の音(ドミナント)を左手、右手で自由にメロディーを弾いてメロディーに入る直前でドミナントセブンスコードを弾くっていうのが、間違えにくく入りやすいイントロができます
これはペダルポイントと呼ばれるアレンジで、同じベース音をキープします
トニックがCの場合の5度の音はソの音
トニックがFの場合の5度の音はドの音です
トニックがFの曲だと
ドを左手で弾いて右手は自由なメロディー (シンプルなのがおすすめ)
を演奏して曲が始まる前の1小節に ドミナントコードのC7を入れます
もしくは左手でFとC7のコードを繰り返して、右手でメロディーを作って弾きます
Fのコードは転回してドの音が下にくるFonC で弾くのがおすすめです
ダイアトニックコードを使う
左手でドミナントの音を弾いて右手でダイアトニックコードを弾きます
Cメジャーキーの曲の場合、
Cメジャーコードのダイアトニックコード1、2、3番目のコードC、Dm7、Em7を右手で弾いて左手はGの音をずっと弾きます
8小節目のメロディーが入る前にドミナントセブンスコードであるG7を入れます
循環コードと組み合わせる
循環コードを右手で弾いて左手はドミナントの音をオクターブで弾くっていうこともできます
最後の8小節を弾くだけだと物足りないって時に曲が始まる2小節前から使ってみると、簡単だけど凝ったイントロに聴こえます
クリシェを使う
クリシェとはコード内の1つのコード内の1音を半音や全音で上行下行させるアレンジです
Gマイナー「枯葉」の場合、イントロはGm Gm6 Gm7 Gm6 これを繰り返すだけでできます
左手はGの音をオクターブで鳴らします
スタンダードのマイナーキーのイントロに悩んだらそのキーのトニックのクリシェを使えば大丈夫。とちーこは思っているのですが、間違っていたら教えてください(汗)
自分で自由に演奏して最後だけ入りやすいコードを設定する
これは最後の難関ですので
ちーこはできません
- ルバートで32小節のテーマを演奏して最後にテンポを出して曲に入る
- 最初の16小節をルバートで演奏してテンポを徐々に出していく
- 自分でその曲のキーに合わせてコードもメロディーも作って演奏する
ほんとにさまざまなイントロがありますので
是非名演を聴いてお気に入りのイントロを探して真似してみてくださいね
まとめ
今回はジャズのイントロを実際に弾いてみる方法を紹介しました
ちーこも勉強の身で自己で勉強したり聴いたりしたことを
まとめたのでこれがすべてではないですが
試行錯誤しながらイントロについて学んだことをまとめてみたので
是非参考にしてみてくださいね
最後までご覧いただきありがとうございました
イントロと同じくらい?大事なエンディングについてはこちらの記事もチェックしてみくださいね
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