こんにちは! ジャズ部部長のチーコです
ジャズ部では
- ジャズピアノをはじめようと思っている方
- ジャズピアノでセッションに参加したい方
- ジャズピアノをもっと楽しみたい方
に分かりやすくセッションで楽しめるようになるまでの
練習方法などを紹介しています
今回はジャズセッションでよく演奏されるリズムについてです
急にセッションでスウィング以外の曲を演奏することになったけどどうしようってなった時の対処法を紹介します
ちーこが考えた独自リズム感を身に着ける方法なので、意味不明って感じる方も多いと思いますが興味があればお付き合いくださいね
・スウィング以外の曲をジャズのセッションでやってみたい
・ジャズのリズムについて勉強したけどさっぱり分からない
結論!高揚感を感じる場所を把握してみる
リズムは音楽の根幹。でも、感覚的な部分も多いので、初心者にはとらえづらいこともあります。
私自身いろいろ試行錯誤した結果、「高揚感(気持ちの盛り上がり)」をどこに感じるかを意識するとリズムに乗りやすくなるという結論にたどり着きました。
ジャズセッションでよく登場するリズムたち
セッションでは以下のようなリズムが登場します。
・ボサノバ(広義ではラテン)
・ラテン(サンバ、アフロ・キューバン、カリプソ)
・バラード
・ワルツ
・ファンク
この中で、特に初心者が戸惑いやすいのがスウィング以外のリズム。
ここからは、それぞれのリズムにどう向き合えばいいのか、私なりの感覚で解説していきます
初心者でも知っておきたいセッションで演奏されるリズム
ジャズのセッションに行ったらほとんどの曲はスウィングで演奏されますが
セッション中なんかボサノバかバラードの曲できますか?と聞かれることがありました
初心者のうちはジャズのリズムの違いなんてちんぷんかんぷんで、ボサノバとか言われてもよく分からず、何となく演奏に参加してしまっていました
しかしこれでは全く楽しめません
セッションに参加するなら初心者でも最低限のリズムのとらえ方を知っておく必要があります
ジャズのセッションで演奏されるリズム
でよく演奏されるリズムは
・ボサノバ(広義ではラテン)
・ラテン(サンバ、アフロ・キューバン、カリプソ)
・バラード
・ワルツ
・ファンク
などです
ジャズセッションでのラテンのとらえ方
広義ではラテンのリズムとは南アメリカの伝統的な音楽のリズムになります。
ジャズセッションではブラジル発祥のボサノバやサンバのリズムを演奏することが多いです
またボサノバ以外の曲をラテンと呼んでいます
ラテン・リズム | ルーツ |
---|---|
ボサノバ | ブラジル |
サンバ | ブラジル |
アフロ・キューバン | キューバ |
カリプソ | カリブ諸島 |
悩んだら体感で感じてみる
ここではベースやドラムの動きに合わせてピアノがどういうノリで参加していくか体内リズムのような形も併せて紹介します
あくまでもちーこが考えて初心者でスウィング以外の曲を振られたとき対策です
こういった参考書って少ないので学ぶ機会がない初心者の人に少しでもお役に立てればと思います(もちろんちーこも初心者なので、初心者がどう対応しているのかというあたたかい目で読んでいただけると幸いです)
スウィング以外は1拍目にコードを鳴らす
初心者がセッションで急にスウィング以外の曲を演奏する時になった場合の緊急対応は1拍目にコードを鳴らします
またはスウィングからラテンのリズムに切り替わる曲など使う場合の緊急対応です
ジャズ初心者のピアニストが自由にコンピングしてしまうと、スウィングもボサノバもラテンも一緒ゴタになるか混乱してしまいおかしなタイミングでコンピングしてしまいかねません
基本的にスウィングのリズムは2拍目の裏と4拍目の裏にコードを鳴らす、それ以外のリズムは1拍目にコード鳴らし、後述する高揚感の位置を把握して演奏するとリズムに乗りやすいです
高揚感を持つ!?まずは裏拍を感じるスウィング
スウィングのリズム。4ビートと呼ばれることもあります
セッションで演奏される曲はほとんどスウィングなので
このスウィングのリズムを身につけておかないとジャズのセッションでは楽しめません
基本的に2拍目と4拍目の裏をメインにコードをならします(もちろんそれ以外の場所でも大丈夫なのですが)
1234の拍の中に高揚感のようなイメージを持つとなんとなくうまくいくような気がしますピンクの丸は高揚感
気持ちの強さやパッションなどです

基本的に高揚感の後にコードを弾く
高揚感の後にコードを入れるとなんとなくそのリズムがうまく運びます(コードを入れないこともあります)
もちろん高揚感の後にいつもコードを入れるのはちょっとうるさくなります。この高揚感をイメージしながら演奏すると絶妙なタイミングでコードを入れられるのではないかと考えます
スウィングの場合の高揚感の位置

スウィングについてはかなり細かく解説しているのでぜひチェックしてみてくださいね
ボサノバ
スウィングの次によく演奏されるリズムです
スウィングの時のような裏拍ではなく、表迫を感じるのが重要。なのでコードは1拍目に入れます。
スウィングは4ビートの曲でボサノバはイーブンの曲と言われることがあります
要はスウィングの1拍が3連符の最初の2音がタイでつながったリズムではなく、1拍が8分音符で2つ並んだリズム。

2小節をひとまとまりにとらえて、4拍を数えるイメージ。
そして2小節目の最後に高揚感を感じます
音源を聴くとよくわかりますがボサノバはゆったりとしたイメージ。セッションではアントニオ・カルロス・ジョビンの作曲した曲がよく演奏されます
1拍目に長めの音を入れて弾きながら、名演をコピーして隙間を埋めていく練習をするのがいいかなと思います
バチーダと呼ばれるバッキングパターンもありますが、初心者がピアノで弾くとかなりうるさい感じになるので、ところどころに軽いタッチでコードを入れていくのが理想です
ボサノバについてはこちらの記事もチェックしてみてくださいね
ラテン
ラテンといってもさまざまな種類があります
セッションでは南アメリカの伝統的な音楽とジャズが融合したジャズラテンを演奏します
ラテン・リズム | ルーツ |
---|---|
ボサノバ | ブラジル |
サンバ | ブラジル |
アフロ・キューバン | キューバ |
カリプソ | カリブ諸島 |
ボサノバも広義ではラテンですが、ジャズセッションではボサノバとボサノバ以外をラテンと分けられているイメージがあります。
ボサノバのゆったりした感じではなくガチャガチャしたかんじ。高揚感というかパッションのようなものを1拍目に入れて2拍目はやや小さめのパッションをもちながらコード弾きます
4ビートの曲をボサノバにするときは
酒バラや枯葉などボサノバでしましょうってなることがあります
4ビートの曲をボサノバで演奏する時は1小節を4拍とらえ、サンバに近いイメージで演奏されます
アフロ・キューバン
アフロ・キューバンはキューバ系のラテン。クラーベと呼ばれるリズムパターンが主となります
3-2クラーベ
2-3クラーベ
クラーベのベースとドラムのリズムパターン

ピアノをつけたもの

ラテンからスウィングに変わる曲もある
ラテンからサビやアドリブでスウィングに変わる曲ってのも結構あります
サンバからスウィングに変わるもの
- ナイト・アンド・デイ
- スターアイズ
アフロ・キューバンリズムからスウィングに変わるもの
- チュニジアの夜
カリプソからスウィングに変わるもの
- セント・トーマス
ポイントはラテンの時はがちゃがちゃと早いテンポのイメージを持ちます。コードは1拍目に入れて伸ばしてもいいし、曲によりますがリズムを刻んでも大丈夫。(オン・グリーン・ドルフィン・ストリートは伸ばす)
スウィングになったら気持ちゆったりと2拍目と4拍目を感じながらその裏にコードを入れていくイメージです
バラード
アンサンブルはゆっくりなテンポになるほど難しい
ちーこもバラードが苦手でいつもアドリブで苦笑いが出てしまうほどもたついてかっこ悪くなります
4拍目の裏に高揚感をもつと同じテンポだけどゆったり聞こえ、演奏のもたつきを防げるような気がします

ジャズワルツ
3拍子のジャズワルツは曲は3拍目の裏に高揚感を感じて演奏します
1拍を3連符と考えて演奏するのでノリはスウィングとそこまで変わらないのかなと思います
ただし4拍子より1拍足りないので頭を見失わないようにしたいところです
円をかくようなイメージで演奏するのがおすすめです

慣れてくれば1拍目の裏からコードを入れるなどするとより3拍子が生きていきます

ファンク
ファンクは1拍目と4拍目裏ににコードがあるのがおすすめ

4拍目に高揚感もって1拍目に向かうイメージ
セッションで演奏することは少ないのですがたまーにを演奏したいって人がいてご一緒することがあります
ファンクは黒本の譜面通りに弾いていれば実はそこまで難しくないのかなと思います
キメがあるものが多いでの
「ザ・チキン」や「ウォーターメロンマン」あたりのキメを押さえておいたら大丈夫だと思います

まとめ
今回はセッションで急にスウィング以外の曲の演奏を振られた時の対応について紹介しました
スウィングのリズムはだんだんつかめてきたのですが、ほかのリズムとの違いが教本を読んでも、先生に教えてもらってもなかなかつかめなかったのでこんな記事を書いてみました
全く参考にならないかもしれませんが、ちーこのように悩んでいる人がいたらなにかの参考になれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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