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リディアンセブンススケールって何?ジャズピアノ初心者でも使える方法と覚え方を紹介

スケール

こんにちは!ジャズ部のちーこです。

  • アドリブでかっこいいアドリブをしたい
  • なかなかスケールを使ってアドリブができない

スケールをつかったアドリブが自然にできるようになることがかっこよさのひとつ。しかしセッションでコード進行に合わせてかっこいいスケールを使ったアドリブを演奏するのは難しい

この記事ではリディアンセブンススケールを使ったアドリブ方法を紹介します。当記事の内容を実践すればだれでもかっこいいアドリブができるようになりますよ

結論!ジャズピアノ初心者はⅡ7コードやⅦ♭7のところで使ってみる

リディアンセブンススケールは、コード進行に浮遊感を出しおしゃれな響きにする効果があるスケールです。

ジャズのセッションで特にⅡ7コードやⅦ♭7(CキーならD7やB♭7)に対して用いることが多いです。

覚え方はコードのセブンスコードの構成音とその全音上のメジャーコードを入れる、D7ならE、B♭7ならC。

リディアンセブンススケールとは?

リディアンセブンススケールは、通常のリディアン・スケールに「短7度」を加えた構造を持ちます。

浮遊感とドミナント感を同時に表現することができる特徴のあるスケール。コード進行に対して彩りを与え、他のスケールとは異なる独自のサウンドを作り出します。

リディアンセブンススケールの基本構造

リディアンセブンススケールは、以下のような音構造を持っています。

  • ルート(R):スケールの基点
  • 長2度(M2):明るい響きを加える
  • 長3度(M3):メジャー感を与える
  • 増4度(#4):リディアンの特徴的な音で、浮遊感を生む
  • 完全5度(P5):安定した響きを持つ
  • 長6度(M6):明るさを保つ
  • 短7度(m7):ドミナントの響きを加える

浮遊感を出す効果

例えば、Cリディアンセブンススケールは「C, D, E, F#, G, A, Bb」となり、通常のメジャースケールとは異なる浮遊感と少しの緊張感を持つ独特の音階となります。

覚え方

「増4度」と「短7度」の組み合わせがリディアンセブンススケールのサウンドの特徴です。

覚え方はセブンスコードの構成音にその全音上のメジャーコードを入れる、D7ならE、B♭7ならC。
2つのコードの構成音を組み合わせるとリディアンセブンスコードになります

セブンスコードの構成音+コードの全音上のメジャーコード=リディアンセブンススケール
C7     +  D =Cリディアンスケール

リディアンセブンススケールの基本的な使い方

  • 5度下降して解決しないセブンス・コード
  • 代理コードや借用和音のところ
  • #11thのテンションが指定されている

などで使います

代理コードや借用和音多用の曲

5度下降して解決しないセブンス・コードは代理コードや借用和音ってことが多いです

帰結感がなくふわふわした感じのコード進行にはリディアンセブンスコードがおすすめです

たとえば、部分的に転調しているセカンダリードミナントⅡ7コードや同主調からの借用和音Ⅶ♭7(CキーならD7やB♭7)に対して用いることが多いです。

【借用和音】ジャズピアノ初心者こそコード分析して部分転調に気が付こう!

おすすめ曲

セッションでよく演奏される 酒バラ はほぼ代理コードと借用和音でできているでリディアンセブンスコードた使いやすいです

#11thのテンションが指定されている

セブンス・コードの中には♯11thのテンションが記載されているものがあります

ほとんどがメロディーに♯11thが入ってることが多いので♯11と♭7が入った音を弾くと曲の雰囲気を保ちつつ、浮遊感のあるアドリブやコンピングができます

おすすめ曲

セッションでよく演奏される ビューティフルラブ の♯11thのテンションが記載されているセブンスコードが数か所あります

和音での応用

リディアンセブンススケールをコードバッキング(伴奏)に取り入れると、セッション全体の響きに柔らかさを加えられます。ソリストへのアプローチができ、より色彩豊かな演奏になります

アドリブの一部に取り入れる

ジャズのセッション中に、メロディラインの一部にリディアンセブンススケールを取り入れることで、瞬間的な色彩の変化を作り出すことができます。

特に、通常のメジャースケールから一瞬リディアンセブンスに移行するなど、音の切り替えを意識的に行うと、メロディに奥行きが出ます。

リディアンセブンススケールを使うための基礎練習

リディアンセブンススケールをセッションの中で効果的に使うためのポイントやテクニック、練習方法を紹介します。

各キーのリディアンセブンススケールの練習

すべてのキーで練習は必要ないという声もありますが、完全にスケールを理解するには全キーで覚えるのが理想。Cリディアンセブンスから始め、他のキー(F、Bb、Gなど)へとスケールを移動していきます

リディアンセブンススケールは
セブンスコードの構成音+セブンスコードの全音上のメジャーコードを弾いたら完成しますよね

なので左手でセブンスコードの構成音 C7 を弾いて、右手でDをひいてみます
F7+G、B♭7+C、E♭7+F~と弾いていけば全キーで簡単に弾けます

 

リディアンセブンスのフレーズ練習

  • ♯11と7♭が入っているもの
  • 5度上のGmM7の構成音

増4度短7度を入れたリディアンセブンススケールの短いフレーズを覚えます

名演奏をコピーするのがおすすめです

【ジャズピアノ初心者こそ耳コピーが大事】アドリブやコンピングの悩みが解決!挫折しないトランスクライブやコピー方法について解説

リディアンセブンススケールをアドリブに活かすテクニック

リディアンセブンスの「増4度」や「短7度」をフレーズの重要なポイントで使うことで、スケールの持つ浮遊感を強調できます。アルペジオで増4度や短7度を意識的に加えると、スケールの持つ色彩がさらに引き立ちます。

コード進行に合わせたスケールチェンジ

ジャズの即興演奏において、リディアンセブンススケールと他のスケールを切り替えることで、同じコード進行でのアドリブに変化をつけることができます。

例えば、最初はミクソリディアンやメジャースケールでソロを始め、その後にリディアンセブンススケールに切り替えると、リズムやメロディーに広がりを持たせることが可能です。

増4度を強調するフレーズ

リディアンセブンススケールの特徴である増4度を強調することで、スケールのサウンドが引き立ちます。

例えば、Cリディアンセブンススケールで「C, E, F#, A, Bb」といった音を組み合わせたフレーズを作り、増4度をアクセントとして使用することで、ユニークな響きを出すことができます。

短7度でフレーズを閉じる

リディアンセブンススケールの短7度を使ってフレーズを終えることで、フレーズにドミナント感を与えつつも、解放感のある終わり方を演出できます。

 同一コード内で他のスケールと組み合わせる

セッションでは、リディアンセブンススケールをミクソリディアンやドリアンと組み合わせて、同じコード進行でも異なる雰囲気を生み出すことが可能です。

たとえば、G7コード上でGリディアンセブンスとGミクソリディアンを交互に使い分けると、単調にならないフレーズが作成できます。

リディアンセブンススケールの感覚を深める

リディアンセブンススケールを自在に使いこなすためには、ジャズ演奏におけるリディアンセブンスのサウンドを耳で慣らしておくことも重要です。

以下は、リディアンセブンススケールが効果的に使われている代表的な曲を聴き込み、実際にどのように使われているかを確認して理解が深めましょう

【ジャズピアノ初心者こそ耳コピーが大事】アドリブやコンピングの悩みが解決!挫折しないトランスクライブやコピー方法について解説

まとめ

リディアンセブンススケールを自在に操ることができるようになれば、コード進行やアドリブの表現力がさらに広がり、ジャズ演奏において個性を発揮できるようになります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

【スケールまとめ】習得すればアドリブするのがさらに楽しくなる!

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