こんにちは! ジャズ部へようこそ!
部長のチーコといいます
ジャズ部では
- ジャズピアノをはじめようと思っている方
- ジャズピアノでセッションに参加したい方
- ジャズピアノをもっと楽しみたい方
に分かりやすくセッションで楽しめるようになるまでの
練習方法などを紹介しています
今回はアドリブについてです
初心者向けのスケールを使ったアドリブについてまとめていきます
スケールについておさらい
スケールとは音階のことです
音階とは音律から選び出した音を並べたものです
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドの白鍵と
ド♯(レ♭)、レ♯(ミ♭)、ファ♯(ソ♭)、ソ♯(ラ♭)、ラ♯(シ♭)の黒鍵
の12音が西洋音楽でもジャズでも使われている音律です
そこから選び出した音
例えばドレミファソラシドを選びだして
ドからドレミファソラシドと並べれば Cメジャースケールとなります
こちらの記事でメジャースケールとマイナースケールについてまとめていますので
是非チェックしてみてくださいね
ジャズでよく使うスケールは全部で16種類くらい
スケール(音階)は音律から選んだ音であり
日本では4度と7度の音を抜いた 47抜き音階が有名ですね
Cキーの47抜き音階は
ドレミソラとなります
日本の童謡や唱歌などでよく見られます
そんな音階はたくさんあるのですが
ジャズでよく使われるとされる音階はこれらです
- イオニアンスケール(メジャースケール)
- ドリアンスケール
- フリジアンスケール
- リディアンスケール
- ミクソリディアンスケール
- エオリアンスケール(ナチュラルマイナースケール)
- ロクリアンスケール
- メロディックマイナースケール
- オルタードスケール
- コンビーネーション・オブ・ディミニッシュスケール
- リディアン7thスケール
- ロクリアン♯2スケール
- ブルーノートスケール
- ペンタトニックスケール
- ホールトーンスケール
- ハーモニック・マイナーパーフェクト5thビロウスケール
どんな曲でもアドリブできるようになるには
12キーすべてで弾けるようになるのが理想です
大変ですが演奏が上手い人ほどこのスケール練習を
欠かさない傾向があります
地味な練習ではありますがきらきらした演奏ができることを
夢見て頑張って練習してみましょう
スケールを使ってアドリブするとは?
今までアドリブといえば
コードを使ったり、メロディーを使ってアドリブする方法をこちら
紹介しました
そのコードのスケールによってアドリブすることもできるのです
スケールを使ってアドリブする方法2つあります
- コードひとつひとつに対して細かくスケールを決めてアドリブする
- コード進行をひとかたまりとして全体でスケールを決めてアドリブする
《コードひとつひとつに対して細かくスケールを決めてアドリブする場合》
C Dm7 G7 C
のツーファイブワンのコード進行があれば
Cはメジャースケール
Dm7はDドリアンスケール
G7はコンビネーション・オブ・ディミニッシュスケール
でアドリブできます
《コード進行をひとかたまりとして全体でスケールを決めてアドリブする場合》
コード進行から全体のスケールを決めてアドリブすることもできます
C Dm7 G7 C コード進行があればこの進行はCメジャースケールをつかってアドリブできてしまします
Cm Dm7-5 G7 Cm コード進行があればこの進行はCマイナースケールを使ってアドリブできてしまいます
初心者はコード進行からスケールを決めてアドリブする
コードごとにスケールを変えて演奏するのは
アドリブ初心者には大変です
なので
転調が少ない、曲全体が1つか2つくらいのスケールで演奏できるのを選んで
アドリブ練習するのがおすすめです
こちらは「朝日のようにさわやかに」コード進行です
コード進行より
これらはすべてCマイナースケールまた、同じスケール音であるE♭エオリアンスケールで
アドリブできます
要はミとラとシに♭がついたものです。ドからはじめるとCナチュラルマイナースケール。ミ♭からはじめるとE♭エオリアンスケールになります
ほぼCマイナースケール、E♭エオリアンスケールでアドリブした譜例です。
力尽きて24小節分しかありませんんが何かの参考になれば幸いです。
B部分はE♭M7は同主調のメジャーキーに転調しているのでそのままE♭エオリアンスケールまたはCナチュラルマイナースケールでアドリブできます
G7とDm7♭5があるのでCハーモニックマイナースケールでのアドリブがしっくりくるかもしれませんが、あまり気にしなくていいのではとちーこは考えます
C7がでますがこれはFm7へかかる借用和音の一種、E♭メジャーキーのセカンダリードミナントと考えます
一つのスケールに飽きたらドミナントセブンスのところのスケールお選んでみよう
同じスケールばかりだと飽きてきますし、やっぱりかっこよくならない!
そういったときはドミナントセブンスコード「朝日のようにさわやかに」の曲であればG7のところやC7のところでオルタードスケールを弾いてみるのがおすすめ。
ドミナントセブンスコード以外のところはキーのメジャースケール(イオニアンスケール)でドミナントセブンスコードのところをオルタードスケールやコンイネーションディミニッシュスケールを使ってみるよう意識してみたら
よりアドリブが楽しくなると思います
最初は自分で作ってもかっこよくならないかもしれないので、名演奏のドミナントセブンスコードのところをどのような音使いで弾いているか聴いてコピーしてみてくださいね
練習方法
スケールでアドリブするには
すべてのスケールを覚えて12キーで弾けるのが一番よいのですが
練習がなかなか大変です
12キーすべてのメジャースケールお弾けるように
まずは12キーすべてでメジャースケールとマイナースケールを指が覚えるくらい弾いください
一つのスケールで演奏できる曲を選ぶ
それができたら枯葉などのコード進行が複雑でなく
ひとつのスケールですべてアドリブできてしまう曲を選んで
スケールでアドリブしてきます
転調が少ない曲
- 枯葉 (Gナチュラルマイナースケールでアドリブ可能)
- ビューティフルラブ(Dナチュラルマイナースケールでアドリブ可能)
- バイバイブラックバード(Fメジャースケールでアドリブ可能)
- there will never be another you (E♭メジャースケールでアドリブ可能)
ドミナントセブンスコードでスケールを変える
C7やG7などドミナントセブンスコードが出てきたら、オルタードスケールや、コンビネーションディミニッシュスケールを選択して弾いてみる
まとめ
今回はスケールを使ってアドリブする方法についてまとめてみました
もちろんスケールだけでなく
曲のメロディーやコードを使ってアドリブする方法と混ぜて
アドリブに挑戦していくことをおすすめします
スケールを使ってアドリブするのは
ちょっと難易度が高いのですが
まずは転調が少ない曲でメジャースケールやマイナースケールを使って
ためしてみてくださいね
最後までご覧いただきありがとうございました
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