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ジャズセッションで人生が変わった|「間違えてはいけない人生」から抜け出せた理由

ジャズの魅力

「上手にやらなければいけない。」
「間違えてはいけない。」
「失敗したら恥ずかしい。」

実は私も、ずっとそんな人生を歩んできました。

そんな私の考え方を大きく変えてくれたのが、「ジャズセッション」でした。

ちーこ部長
ちーこ部長

この記事では、ジャズ初心者だった私が、音楽を通して人生の見方が変わった体験をお話しします。

「間違えてはいけない」が当たり前だった子ども時代

日本で音楽を学ぶ人の多くは、クラシックピアノから始めるのではないでしょうか。

クラシックは楽譜どおりに、正確に演奏することが求められる場面が多くあります。

私も子どもの頃、ピアノで間違えると先生に手を叩かれたり、怒られたりしていました。

その経験から、

「上手に弾かなければいけない。」
「間違えたらダメ。」

そんな思い込みが、ずっと心の奥に残ってしまったのです。

今思えば、このような経験をしてきた人は意外と多いのではないでしょうか。

初対面の人と一緒に演奏する喜びジャズセッション

そんな私が大人になって夢中になったのがジャズセッションでした。

初対面の人たちと、その場で音楽をつくり上げていく。

誰とでも演奏できる喜びがあり、とても新鮮でした。

ところが、しばらくすると、また昔と同じ気持ちが顔を出します。

「間違えちゃいけない。」
「かっこよく演奏しなければ。」

気づけば、また音楽を楽しめなくなっていたのです。

「ジャズは会話」この一言で人生が変わり始めた

そんなとき、ある先生がこう教えてくれました。

「ジャズは会話なんだよ。」

最初は、その意味がよく分かりませんでした。

でも、自分の過去を振り返り、「なぜ楽しめないのだろう」と考え続けているうちに、少しずつ理解できるようになりました。

【ジャズピアノは独学できる?】弾ける人ほど独学しつつ習うのが効果絶大!

初めて音楽を心から楽しいと思えた耳コピー

ふと思い出した出来事があります。

小学生の頃、ピアノの練習が嫌で仕方ありませんでした。

そんなある日、窓の外から中学校の下校時間に流れてきた、井上陽水さんの『少年時代』が聞こえてきました。

その美しいメロディーに心を奪われ、楽譜もないまま鍵盤で音を探し始めました。

いわゆる耳コピーです。

「あ、この音かな。」
「違うな、もう少し高いかな。」

そうやって耳だけを頼りに音を探していく時間が、本当に楽しくて仕方なかったのです。

あの瞬間を、私は今でも忘れられません。

「音楽ってこんなに楽しいんだ。」初めてそう思えた瞬間でした。

また、三島由紀夫さんの小説『金閣寺』を読んでいたときには、不思議なことに文章から美しいメロディーが聞こえてくるような感覚になったこともあります。

音楽は、言葉や感情と深くつながっているのだと、今では感じています。

ジャズセッションが教えてくれた「聴く力」

ジャズセッションでは、指が速く動くことや難しいフレーズを弾けることだけが評価されるわけではありません。

それよりも、

「相手の音をよく聴くこと。」

そして、

「その音に応えること。」

たとえ音数が少なくても、周りの演奏をよく聴き、寄り添う演奏のほうが、ずっと心に響くことがあります。

これは、人との会話ととてもよく似ています。

どれだけ立派なことを話しても、相手の話を聞かなければ会話は成り立ちません。

ジャズも同じです。

ジャズと人生は驚くほど似ている

赤ちゃんは、大人たちの会話を何度も聞きながら言葉を覚えていきます。

少しずつ真似をして、話せるようになり、人とのコミュニケーションを学んでいきます。

これはジャズでいう「耳コピー」と、とても似ています。

ジャズも、もともとは耳で聴いて真似をしながら受け継がれてきた音楽です。

誰かの音を聴き、受け止め、自分の音で返す。

そこには、人が人と信頼関係を築いていく過程が、そのまま表れているように思えるのです。

ジャズが教えてくれた、本当に大切なこと

私は、生きづらさを感じながら人生を歩んできました。

でもジャズセッションを続ける中で、演奏技術以上に大切なことを学びました。

それは、

音を楽しむことは、人を信じること。
安心して、自分を表現していいということ。

音を楽しむことは、人を信じること

ジャズセッションを続ける中で、私が一番大きな気づきを得たのは、「音を楽しむことは、人を信じること」だということでした。

ジャズには、あらかじめ決められた正解がありません。

誰かが演奏した音に耳を傾け、その音を受け止め、自分の音で返していく。その繰り返しの中で、一つの音楽が生まれていきます。

そこには、「相手が受け止めてくれる」という信頼があります。

もし相手を信じられなければ、自分の音を出すことが怖くなってしまいます。

逆に、相手の音を信じ、自分の音も受け入れてもらえると感じられたとき、音楽は驚くほど自由になります。

私は以前、「間違えたらどうしよう」「失敗したら迷惑をかけるかもしれない」と考えてばかりいました。

でも、本当に大切なのは、

完璧に演奏することではなく、お互いの音を信じ合うこと

だったのです。

それは、人との関係にもよく似ています。

人は誰でも、安心できる場所があるからこそ、自分の気持ちを素直に話せます。

ジャズセッションは、私に「信頼とは何か」を音で教えてくれました。

安心して自分を表現していい

私たちは子どもの頃から、「間違えないように」「失敗しないように」と教えられることが多くあります。

もちろん、その教えが必要な場面もあります。

しかし、その言葉が積み重なることで、「自分を出してはいけない」「正解を言わなければならない」と思い込んでしまうことがあります。

私も長い間、自分の演奏に自信が持てませんでした。

「もっと上手な人がいる。」
「こんな演奏では恥ずかしい。」

そんな気持ちが、自分自身を縛っていました。

でもジャズセッションでは、技術だけが評価されるわけではありません。

たった一音でも、その人らしさが伝わる演奏があります。

ゆっくりでも、不器用でも、一生懸命相手の音を聴きながら奏でる演奏には、人の心を動かす力があります。

それを何度も経験するうちに、「完璧じゃなくてもいい」「自分らしく表現していい」と思えるようになりました。

人生も同じなのかもしれません。

誰かと同じように生きる必要はありません。

人と比べて優れているかどうかではなく、自分らしい言葉で、自分らしい音で、自分らしい人生を奏でていけばいい。

ジャズは、そんなことを静かに教えてくれました。

だから私は今、生きづらさを感じている人に伝えたいのです。

あなたの音は、あなたにしか奏でられません。

完璧である必要はありません。安心して、自分らしい音を、この世界に響かせてください。

ジャズは競争ではなく「共創」の音楽

今の社会は、どうしても競争が中心になりがちです。

いい学校に入り、
いい会社に入り、
失敗しない人生を歩むことが幸せだと教えられてきました。

もちろん、それが悪いわけではありません。

でも、「失敗してはいけない」という思いだけで生きていると、心は少しずつ苦しくなってしまいます。

ジャズには勝ち負けがありません

誰かを打ち負かす音楽ではなく、みんなで一つの音楽をつくり上げる世界です。

競争ではなく、共創

私は、その考え方に何度も救われました。

人生に疲れたときこそジャズセッションへ

credit:canva

今でも、人前で演奏するときには不安になります。

「間違えたらどうしよう。」

そんな気持ちがゼロになったわけではありません。

それでも以前より、その不安はずっと小さくなりました。

完璧じゃなくてもいい。誰かと音を重ねることを楽しめばいい。

そう思えるようになったからです。

もし今、

人生に行き詰まりを感じている人。

「自分には価値がない」と思ってしまう人。

幸せが分からなくなっている人。

そんな方がいたら、一度だけでもジャズセッションの世界をのぞいてみてください。

そこには、音楽だけではない、人とのつながりや、自分を信じることの大切さがきっと待っています。

もしかすると、あなたの人生を少しだけ軽くしてくれる、新しい「会話」が始まるかもしれません。

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