ジャズ部のちーこです!ジャズピアノ初心者がセッションで楽しめるようになるための記事を公開しています
- ジャズピアノでかっこいアドリブを弾きたい
- スケールを覚えて実践したい
ジャズセッションで輝くためには、即興演奏のスキルが欠かせません。その中でも「ペンタトニックスケール」は、覚えやすく初心者でも使いやすいのでおすすめです。
ペンタトニックスケールを知っているかいないかでアドリブが大きく変わってきますよ
本記事では、「ペンタトニックスケールの覚え方」と「ジャズ演奏での効果的な使い方」を詳しく解説します。この記事を読めばジャズセッションで輝くための即興演奏のスキルが身に付きます。
結論!
Cメジャーペンタトニック
Cマイナーペンタトニック
上記のスケールを元にアプローチノートや他のスケールと組み合わせてフレーズを作り、アドリブに生かしていきます
ペンタトニックスケールとは?
ペンタトニックスケールとは、音階の中から5つの音を抜き出して作られるスケールのことです。
多くの音楽ジャンルで使用され、特にジャズでは即興演奏の際に重宝されます。このスケールは、以下の理由でジャズピアニストにとって魅力的です。
- 覚えやすい構造:5つの音だけなので複雑さが少ない。
- 応用範囲が広い:ブルースやモーダルジャズでも大活躍。
日本の音階にもみられる
日本の民謡などにもペンタトニックの5音音階がみられます
童謡によく用いられるのが47抜き音階。メジャースケールの4番目と7番目の音を抜いたもので、後述するジャズでよく使われるメジャーペンタトニックと同じです
ペンタトニックスケールの基本構造
ジャズにおけるペンタトニックスケールには
・メジャーペンタトニック
・マイナーペンタトニック
主に2種類があります
これらのスケールは相互に関連しており、例えばCメジャーペンタトニックはAマイナーペンタトニックと同じ音を持つ平行関係にあります。
メジャーペンタトニックスケール
メジャースケールから4番目と7番目の音を除いたスケールです。
構成音: 1, 2, 3, 5, 6
例: Cメジャーペンタトニック → C, D, E, G, A(Aマイナーペンタトニックと同じ構成音)
マイナーペンタトニックスケール
マイナースケールから2番目と6番目の音を除いたスケールです。
構成音: 1, ♭3, 4, 5, ♭7
例: Cマイナーペンタトニック → C, E♭, F, G, B♭(E♭メジャーペンタトニックと同じ構成音)
覚えるための効果的な練習方法
・マイナーかメジャーかどちらかを覚えて並行調で移調させる
・パターンやコードの合わせて練習して覚えこむ
上記の方法で覚えて練習すると効果的です
音と音の間が何度空いているかで覚える
音と音の間が何度ずつ空いているかを覚えることでメジャーペンタトニックのスケールをすべてのキーでスムーズに弾けるようになります
下記はCメジャーペンタトニックを黒盤と白鍵をフラットにとらえての音鍵盤が空いている数をかぞえたものです
Fメジャーペンタトニックも、Gメジャーペンタトニックも鍵盤を1、1、2、1、2と空けて弾けばできます。
音と音の間の数を覚えれば12キーのメジャーペンタトニックが覚えれます。
マイナーかメジャーかどちらかを覚えて並行調で移調させて覚える
メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックの構成音は並行調で同じになります
なのでメジャーかマイナーどちらか一方を覚えてれば大丈夫なんです
Cメジャーペンタトニック=Aマイナーペンタトニック
Aメジャーペンタトニック=F♯マイナーペンタトニックメジャー
パターン練習
以下のパターンを練習すると、指使いがスムーズになります。
- 音階を上下するスケール練習。
- 2音ずつ飛ばして弾くスキップ練習。
- 3連符や4連符のリズムで弾くリズム練習。
コード進行に合わせた練習
例えば、CのI-IV-V進行(C, F, G)に合わせて、Cメジャーペンタトニックを弾いてみましょう。慣れてきたら、他のキーでも練習を繰り返します。
Cメジャーペンタトニックは白鍵だけで構成されるため、初心者におすすめです。慣れてきたら、黒鍵が多いキー(EやBなど)にも挑戦します。
ジャズセッションでの実践的な使い方
ジャズセッションでペンタトニックが合うのは
・モーダルな雰囲気の曲
・ブルースの曲
コード進行がおだやかで、同じコードがずっと続いてアドリブがマンネリ化しそうな場合に使うのがおすすめ
モーダルジャズでの活用
ペンタトニックスケールは、モーダルジャズの即興演奏に最適です。
例えば、マイルス・デイヴィスの名作『So What』では、Dドリアンスケールに基づいたDマイナーペンタトニック=Fメジャーペンタトニックが使えます
ほかにもCメジャーペンタトニック、GペンタトニックもDドリアンの中の構成音と同じ音が入っているので使えます
ソフトリーもおすすめ
ジャズセッションでもよく演奏される「SOFTLY,AS IN A MORNING SUNRISE」通称「ソフトリー」でもアドリブでペンタトニックを使ってみるのもおすすめ。
ちーこはコルトレーンの黄金時代の「ソフトリー」マッコイ・タイナーのアドリブのペンタトニックフレーズを聴いてジャズが大好きになりました
マッコイがピアノピアノを弾き倒している途中からコルトーレーンが入っていくところは何度聞いても鳥肌が立ちます(笑)
いつかあんなペンタトニックフレーズを弾きたい☆
ブルース進行での応用
ブルース進行では、マイナーペンタトニックが定番です。例えば、Cブルースの進行ではCマイナーペンタトニック(C, E♭, F, G, B♭)を基本に、適宜ブルーノート(E♭, G♭, B♭)を加えると効果的です。
ペンタトニックスケールを活用して個性を出すコツ
ペンタトニックスケールをさらにかっこよくしていくには下記内容を実践します
- リズムに注目
- アプローチノートと組み合わせる
- 他スケールとミックス
リズムを工夫する
単調にならないように、リズムに変化を加えましょう。スウィング感やシンコペーションを意識することで、演奏に躍動感が生まれます。
クロマチックアプローチとの組み合わせ
ペンタトニックスケールをベースに、クロマチックノートなどのアプローチノートを加えることで、よりジャズらしい響きを作り出すことができます。
音の抜いたり、他のスケールとのミックスする
全ての音を弾くのではなく、一部の音を意図的に省いたり、逆に他のスケールから音を足して独自のフレーズを作ります
こちらがメジャーペンタトニック。これをこのまま弾くのではなく
名演奏の中のペンタトニックスケールは他のスケールとミックスしているものも多いです
例えば、メジャーペンタトニックスケールとリディアンスケールを組み合わせると、モダンな響きが得られます。
まとめ:ペンタトニックスケールで即興演奏に自信を!
ペンタトニックスケールは、シンプルですがいろいろな場面で応用できます。使えるようになればセッションでかっこいいアドリブができるようになりますよ。
まずは基本のスケールを指で覚え、実際のコード進行に合わせて繰り返し練習しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました
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