こんにちは!ジャズ部のちーこです。ジャズ部ではジャズピアノ初心者でもセッションで楽しめるようになる方法を紹介しています。
- ジャズピアニストってどんな人がいるの?
- 世界的に活躍したジャズピアニストについて知りたい
ジャズピアニストはたくさんいますが、一般的には知られていない人が多いです
今回はジャズ界で活躍した世界的なジャズピアニストについてまとめます。この記事を読めば、ジャズ界で知っておくべきジャズピアニストの知識を得れますよ
歴史的ジャズピアニスト
歴史的に名が残り、ジャズセッションでよく演奏されるビバップやハードバップ時代1940年~1960年代に活躍したジャズピアニストはこちらです。
- セロニアス・モンク
- バド・パウエル
- ウィントン・ケリー
- レッド・ガーランド
- アーマッド・ジャマル
- ホレス・シルヴァー
- トミー・フラナガン
- ビル・エヴァンス
- オスカー・ピーターソン
- ハービー・ハンコック
- マッコイ・タイナー
- ソニー・クラーク
- デューク・エリントン
- ボビー・ティモンズ
セロニアス・モンク
Credit:canva
セロニアス・モンク(Thelonious Monk, 1917年10月10日 – 1982年2月17日)は、アメリカのジャズピアニストであり作曲家です。モンクはジャズ史において最も個性的で影響力のある人物の一人とそのユニークなピアノスタイルと創造的な作曲は、ビバップの発展に大きく注目しましたが、彼の音楽はジャンルの枠を超えて広く評価されています。
おすすめアルバム
『セロニアス・モンク with ジョン・コルトレーン』
バド・パウエル
バド・パウエル(Bud Powell、本名:アール・ルドルフ・パウエル、1924年9月27日 – 1966年7月31日)は、アメリカのジャズ・ピアニストで、モダンジャズやビバップの発展において非常に重要な役割を果たしました。
彼はその斬新な演奏スタイルや即興技術によって、ピアノをジャズのソロ楽器として確立したと言われています。パウエルのピアノ演奏は、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーのようなビバップのホーン奏者たちからインスパイアされたもので、右手で複雑な即興をフレーズ弾き、左手では最も早いリズムコードを伸ばすという独自のアプローチこのスタイルは後のジャズピアニストたちに大きな影響を与えました。
おすすめアルバム
『ザ・シーン・チェンジズ』
ウィントン・ケリー
ウィントン・ケリー(Wynton Kelly、1931年12月2日 – 1971年4月12日)は、アメリカのジャズ・ピアニストで、ハードバップを代表する重要な音楽家の一人。グルーヴ感溢れる演奏スタイルと、バンド全体を支えるような卓越した伴奏能力で知られています。軽快でスウィング感が強く、リズムセクションにおいて非常に重要な役割を果たしました。彼のタッチは柔らかく、聴きやすい中にも深い表現力があります。
おすすめアルバム
『ケリー・ブルー』
サイドマンとしてもおすすめアルバム
『ブルーズ・ムーズ』
ウィントン・ケリーがいい感じであおっているコンピングがたまりません
レッド・ガーランド
レッド・ガーランド(Red Garland、本名:ウィリアム・マクガーランド、1923年5月13日 – 1984年4月23日)は、アメリカのジャズピアニストで、特にビバップやハードバップのスタイルで知られるミュージシャンです。は軽やかで流れるようなタッチと、リズム感のある演奏スタイルで多くのファンを魅了しました。1950年代後半にマイルス・デイヴィスのクインテットで演奏し、ジャズ史に残る数々の名盤に参加しました。代表作には『Workin’』『Relaxin’』『Steamin’』『Cookin’』などがあります。
- マイルスのバンドで活躍
- 元ボクサーの経験
- シンプルで温かみのあるコンピング特徴
おすすめアルバム
『Groovy』
アーマッド・ジャマル (Ahmad Jamal)
アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal、本名:Frederick Russell Jones、1930年7月2日 – 2023年4月16日)は、アメリカのジャズ・ピアニストであり作曲家、編曲家。
ミニマリズムを取り入れたスタイルで知られ、モダンジャズにおけるピアノトリオの新たな可能性を広げたことで高く評価されています。 ジャマルは音数を絞り、静寂や空間を演奏に組み込むことで、独特の緊張感と深い感情表現を繰り広げました。このアプローチは、彼の音楽を一層豊かでユニークなものにしています。
マイルスがバンドに誘ったけど断り、ジャマルの演奏スタイルをレッド・ガーランドに求めたエピソードもあり。
おすすめアルバム
『バット・ノット・フォー・ミー』
ホレス・シルヴァー
ホレス・シルヴァー(Horace Silver、本名:Horace Ward Martin Tavares Silva、1928年9月2日 – 2014年6月18日)は、アメリカのジャズピアニスト、作曲家、編曲家であり、特にハードバップのスタイルを形成する重要な役割を果たした人物です。
- ハードバップの代表的なピアニストで、ブルースやラテンの要素を取り入れた明るい楽曲が多い。
- ジャズメッセンジャーとしても活躍
おすすめアルバム
『ソング・フォー・マイ・ファーザー』
トミー・フラナガン
トミー・フラナガン(Tommy Flanagan, 1930年3月16日 – 2001年11月16日)は、アメリカ出身のジャズピアニストであり、その洗練されたスタイルと高度なテクニックで、ビバップやモダンジャズの発展に大きな貢献をしました。彼はジャズ界で最も信頼され、愛されたサイドマンの一人であり、またリーダーとしても多くの名盤を残しました。繊細さと品のあるスウィング感で知られています。ビバップの影響を受けつつも、リリカルで優美な響きを特徴としています。
- アメリカのピアニストで、エラ・フィッツジェラルドの伴奏者としても有名。
- 繊細で丁寧な演奏スタイルで、スタンダード曲を美しく表現します。
おすすめアルバム
『エクリプソ』
『ザ・スタンダード』
ビル・エヴァンス
ビル・エヴァンス(1929年8月16日 – 1980年9月15日)は、アメリカのジャズピアニスト、作曲家であり、モダンジャズの歴史において最も影響力のあるピアニストの一人。彼は特に、その詩的で繊細なスタイルの演奏や、印象派の影響を受けた独特のハーモニー感覚で知られています。ドビュッシーやラヴェルの印象派音楽からの影響が強く見られ、ジャズに新たな美学をもたらしました。
- モダンジャズピアノの巨匠として知られるアメリカのピアニスト。
- 繊細で詩的な演奏スタイルが特徴で、多くのジャズミュージシャンに影響を与えました。
- マイルス・デイヴィの名作アルバム『Kind of Blue』にも参加。
当時は珍しかった白人のジャズミュージシャン。人種差別や大切な人の死に直面するなど苦労が絶えなかったエピソードもあります。
おすすめアルバム
『ワルツ・フォー・デビー』
『ポートレート・イン・ジャズ』
おすすめDVD
『ザ・ユニヴァーサル・マインド・オブ・ビル・エヴァンス』
ジャズピアノを学ぶことについて本質を突いた内容。実のお兄さんと対談や模範演奏もあり、これからジャズを学ぶ人にはかなりおすすめ。
オスカー・ピーターソン
オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson、1925年8月15日 – 2007年12月23日)は、カナダ出身の伝説的なジャズピアニストであり、作曲家。力強さ、そしてスウィング感あふれる演奏スタイルで知られ、20世紀を代表するジャズミュージシャンの一人とされています。
- 卓越したテクニックとスウィング感あふれる演奏が魅力。
- 多くの有名アーティストと共演し、「ピアノの魔術師」と称されました。
おすすめアルバム
『ナイトトレイン』
ハービー・ハンコック
ハービー・ハンコック(Herbie Hancock1940年4月12日 – )は、アメリカの著名なジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダーであり、音楽の歴史上重要な位置を占めるアーティスト。
- ジャズピアニストだけでなく、フュージョンやファンクの分野でも革新的な作品を発表したアメリカの音楽家。
- 1960年代にはマイルス・デイヴィスのバンドに参加。ジャズのモダン化に貢献
おすすめアルバム
『処女航海』
マッコイ・タイナー
マッコイ・タイナー (McCoy Tyner1938年12月11日‐ 2020年3月6日)は、アメリカのジャズピアニストであり、20世紀のジャズ史において最も影響力のある音楽家の一人。特に1960年代にジョン・コルトレーン・カルテット(John Coltrane)このカルテットはモダンジャズの発展に大きな影響を与えました。
- ジョン・コルトレインのカルテットで活躍した、力強い演奏スタイルを持つピアニスト。
- 和音の使い方やダイナミック
おすすめアルバム
『バラードとブルースの夜』
『ザ・リアル・マッコイ』
サイドマンとしてもおすすめアルバム
『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』
ソニー・クラーク
ソニー・クラーク (Sonny Clark1931年7月21日‐1963年1月13日) は、アメリカのジャズピアニスト。主に1950年代から1960年代初頭に活躍しました。演奏スタイルは、リリカルで洗練されたメロディーラインと、スイング感に溢れるリズム感が特徴的です。
- ハードバップスタイルを代表するピアニストで、キャッチーなメロディーが得意。
- ブルーノート・レーベルで多くの名作を録音。
おすすめアルバム
『クール・ストラッティン』
日本で人気なアルバム。ジャッキー・マクリーンがサイドマンとして参加しているのにも注目。耳に残るアドリブフレーズが多いのでコピーにもおすすめ
デューク・エリントン
デューク・エリントン(Duke Ellington、1899年4月29日 – 1974年5月24日)は、アメリカの作曲家、ピアニスト、ビッグバンドのリーダー。20世紀の音楽史において最も重要な彼の音楽は、ジャズを越えたアートとして評価され、彼自身は「ジャズ」というジャンルに縛られることを拒否し、常に「アメリカ音楽」として自らの作品を生み出していた。3000曲以上の作品を残しており、その中にはスタンダード曲として広く演奏されるものが多く「Take the ‘A’ Train」(エリントン楽団のサウンドを象徴する曲)や「Satin Doll」「Mood Indigo」などが代表作です。
- ビッグバンドのリーダーとしても活躍したジャズ界の巨匠。
- ピアノソロでも大きな存在感を放つ。
セロニアス・モンクと雰囲気が似た演奏もあり。モンクが影響を受けたのかなと思います。
おすすめアルバム
『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』
ボビー・ティモンズ (ボビー・ティモンズ)
ボビー・ティモンズ (Bobby Timmons1935年12月19日‐1974年3月1日) は、アメリカのジャズピアニスト、作曲家で、主にハードバップやソウルジャズのジャンルで活躍しました。ゴスペルとジャズを融合したソウルフルな演奏スタイルで知られ、その前進的な音楽はジャズの歴史に深く刻まれています。
- ハードバップのピアニストで、ファンキーでグルーヴィーな演奏
- ゴスペル音楽の影響を強く受けたメロディーとリズムが特徴
- アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーとして活躍
おすすめアルバム:
『This Here Is Bobby Timmons』
サイドマンとしておすすめアルバム
『モーニン』
まとめ
この度はジャズ界に影響を与え、世界的に活躍したジャズピアニストを紹介しました。ほんの一部ですが少しでもジャズピアノに興味を持って音源を聴いてもらえると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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