こんにちは! ジャズ部へようこそ!
部長のチーコといいます
ジャズ部では
- ジャズをはじめようと思っている方
- 楽器が演奏したい方
- 何か趣味をさがしている方
そんな方に分かりやすくジャズの魅力や練習方法などを
紹介していきます
今回はジャズセッション初心者が参加しやすい
ジャズブルースについてまとめます
ジャズブルースとは
ブルースは
アフリカ系アメリカ人により
19世紀後半のアメリカ南部で生まれたとされている音楽の一種です
黒人霊歌やフィールドハラー(農作業の際の叫び声)、ワーク・ソング(労働歌)などから発展したとも言われています
ここから派生して
カントリーやR&B、ソウルミュージック、ロックンロール、ジャズ
など多様なジャンルに派生しています
ジャズブルースもこの派生した中のひとつです
ブルースフィーリングを感じられるかで
演奏の良し悪しも決まるくらいです
西洋音楽にはないような響きやコード進行が特徴です
ブルースは12小節の繰り返し
よくみるジャズの曲はだいたい32小節のものが多いです
一方でブルースは12小節と短いのです
複雑なコードもあまりないので
コードをまだしっかり覚えきれていない初心者にもやさしいのです
ブルースのコード進行
ジャズブルースの曲は Fキーのものが多いので
Fキーで説明しますね
ブルースのコード進行は一番簡単に表すとこんな感じです
F7 B♭7 F7 F7
B♭7 B♭7 F7 F7
Gm7 C7 F7 F7
曲によってはこんな感じの進行や
もっと複雑なものも出てきますが
Fのブルース曲なら
どの曲もこのコード進行で演奏すれば外れることなく
だいたいうまくいきます
F7 B♭7 F7 F7
B♭7 B♭7 F7 Am7 D7
Gm7 C7 F7 D7 Gm7 C7
黄色で表したコード進行が曲によって変化しやすい場所です
ジャズブルーノートスケールでアドリブができる
ジャズのブルーノートスケールは
Fキーだと ファ ラ♭ シ♭ シ ド ミ♭
これをFブルーノートスケールとよびます
Cキーだと ド ミ♭ ファ ソ♭ ソ シ♭
これをCブルーノートスケールとよびます
Cのブルーノートスケールは
12個の音律の中から
ド ミ♭ ファ ソ♭ ソ シ♭
を取り出して並べたものです
ド ミ♭の間に音が2つ
ミ♭と ファ間に音が1つ
ファ ソ♭ ソの間には音があいておらず
ソと シ♭の間に音が二つある
音階(スケール)になります
ド ミ♭ ファ ソ♭ ソ シ♭ ド
と頭に叩き込んでしまいましょう
鍵盤を使うと覚えやすいですよ!
同じように
Fブルーノートスケールも
ファから同じ数だけ音をあけて並べたらできます
これもファ ラ♭ シ♭ シ ド ミ♭
と頭に叩き込んでしまいましょう
そしてこれらのブルーノートスケールにある音を
鳴らすだけで音を外さずにアドリブできてしまします
もちろんリズムにのれていることが一番重要ですが・・・
練習方法
Fブルーノートスケール
ファ ラ♭ シ♭ シ ド ミ♭
これを頭に叩き込んで楽器で音を上行して下行して
を何度も繰り返して楽譜を見ながらでなくてもならせるようにします
これだけでも十分ですがもし余裕があれば
これと音と音の間を同じようにあけて
12個すべてのキーで練習します
C |
D♭(C♯) | D | E♭(D♯) | E | F | G♭(F♯) | G | A♭(G♯) | A | B♭(A♯) |
B |
Cのキーだとこんな感じです
最初は大変ですがこの12キーでなんでも練習しちゃうっていう考え方が
ジャズの上達への近道になるので
是非挑戦してみてくださいね
セッションに参加するには
全くセッションに参加したことない場合でも
ジャズブルースなら参加させてもらいやすいです
特に初心者セッションならまずはブルースからやってみようって感じになると思います
ジャズブルースはだいたいFのキーのものが選ばれます
ジャズブルースのほとんどがFのキーだからです
「初めてなのでFのブルースでお願いします」っていえば
問題なく参加できます
管楽器の人ならテーマメロディーを演奏するので
曲を決めておきましょう
またピアノやギターは
管楽器の人がいたらテーマ(メロディー)
を演奏する必要がないのでバッキングやアドリブを練習しておきましょう
初心者にもおすすめなジャズブルース曲
ジャズブルースはどの曲も初心者におすすめですが
その中でも得におすすめなのが
- バグズ・ウルーヴ
- クール・ストラッティン
クール・ストラッティンは黒本と呼ばれている
『スタンダードバイブル2』に載っている曲ですが
テーマ(メロディー)がブルーノートがたくさんでてくるので
テーマを練習するだけでもブルース感を味わえます
ピアニスト ソニー・クラークの『クール・ストラッティン』のアルバムに入っています
このソニー・クラークのクール・ストラッティンは
アドリブもコピーしやすいので
気に入ったフレーズをコピーして使ってみるのもおすすめです
ほかにも
- バグズ・グルーブ
- ナウズ・ザ・タイム
- ストレイト・ノー・チェイサー
このあたりの曲がセッションで演奏されることが多いです
まとめ
今回はジャズブルースがアドリブしやすくセッションにも参加しやすいことを
紹介しました
ジャズブルースは
- 曲が12小節で短い
- ほとんどがFのキーの曲ばかり
- ブルーノートスケールを覚えればアドリブできる
など初心者がセッションに参加するのにかなりハードルが低いものになっています
是非ブルースでセッションに参加してみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました
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