こんにちは! ジャズ部部長のチーコです
ジャズ部では
- ジャズをはじめようと思っている方
- 楽器が演奏したい方
- 何か趣味をさがしている方
そんな方に分かりやすくジャズの魅力や練習方法などを
紹介していきます
今回のテーマはコード進行分析に欠かせない ケーデンスです
コード進行って何?
コード進行は
ケーデンスの組み合わせでできています
ケーデンスとは曲の中でトニックへの帰り方(終止形)を分類したもので
各コードがトニックに向かって進行して安定しようとする一つのまとまったコード進行のことを言います
クラッシックでいうとカデンツといいます
ケーデンスをつくるコード進行にとって重要なコードはこ3種類あり
それぞれに機能があります
- トニックコード・・・安定したコードでどのコードへも進行できる
- ドミナントコード・・・不安定でトニックに進行する性質がある
- サブドミナントコード・・・ドミナントほどではないがやや不安定なコードでドミナントやトニックへ進行する性質がある
の3つです
これらはダイアトニックスケール上の 1、 4、 5番目のコードであり(代理コードを含めない場合)
Ⅰ トニックコード
Ⅳ サブドミナントコード
Ⅴ ドミナントコード
T トニックコード
S サブドミナントコード
D ドミナントコード
などの記号で表されることが多いです
ケーデンスは8つある
ケーデンスのかたちは細かく分けると8つあります
基本は★の3つになります
この★だけ理解できればコード分析はできます
SMサブドミナントマイナーはメジャーのキーでの借用和音になります
Cキー | Cmキー | ||
★D→T | Ⅴ7→Ⅰ | G7→C | G7→Cm |
★S→T | Ⅳ→Ⅰ | F→C | Fm→Cm |
★S→D→T | Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰ | F→G7→C | Fm→G7→Cm |
S→SM→T | Ⅳ→Ⅳm→Ⅰ | F→Fm→C | |
S→SM→D→T | Ⅳ→Ⅳm→Ⅴ7→Ⅰ | F→Fm→G7→C | |
SM→T | Ⅳm→Ⅰ | Fm→C | |
SM→D→T | Ⅳm→Ⅴ7→Ⅰ | Fm→G7→C | |
D→S→T | Ⅴ7→Ⅳ→Ⅰ | G7→F→C | G7→Fm→Cm |
T トニック
D ドミナント
S サブドミナント
SM サブドミナントマイナー
すべてがトニックに向かっていますね
ドミナントやサブドミナントを経由してトニックへ向かう
この形をしっかり覚えちゃいましょう
このケーデンスを理解することがコード進行分析に不可欠です
そしてコード進行が分析できるようになると
アドリブがしやすくなります
実際の曲でこのケーデンスを確認してみましょう
ケーデンスを確認する時は
T トニック
D ドミナント
S サブドミナント
SM サブドミナントマイナー
のローマ字やや などの記号を使います
これはドミナントモーションといって5度下降進行しているところで使います
これはドミナントをⅡm7 Ⅴ7 に分割した時につかいます
こちらはCキーでのサブドミナント→ドミナント→トニックの
ケーデンスですがG7とCはドミナントモーションといって
5度下降進行しています
こちらはCキーでドミナント→トニックのケーデンスですが
G7は分割されてその前にDm7をおいたものになります
Ⅴ7は自由にⅡm7 とⅤ7に分割できる性質を利用したものです
この進行はジャズで非常によくでてきますので
覚えておきましょう
ケーデンスからキーを分析
ケーデンスを使ってキーを分析していきます
このケーデンスからキーをみつけることで
アドリブがしやすくなるのです
こちらはGmキーの枯葉の最初の4小節です
T トニック
D ドミナント
S サブドミナント
SM サブドミナントマイナー
これらのローマ字や記号を使って分析しキーを決定していきます
*のところは代理コードになります
こちらの8小節はすべてGmキーともとれるし
最初のB♭M7までをB♭キーととらえて
E♭M7からGmまでが
Gmキーととらえることもできます
B♭キーはB♭メジャースケールでアドリブできるし
GmキーはGナチュラルマイナースケールでアドリブできます
そしてこのB♭メジャースケールとGナチュラルマイナースケール
は構成音が同じになります
まとめ
今回はコード進行を分析するのに欠かせない
ケーデンスについて紹介しました
コード分析するには
『ジャズ・スタンダード・バイブル』って本が欠かせません
この本を見ながらいろいろな曲のコード分析ができますよ
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