こんにちは! ジャズ部へようこそ!
部長のチーコといいます
ジャズ部では
- ジャズピアノをはじめようと思っている方
- ジャズピアノでセッションに参加したい方
- ジャズピアノをもっと楽しみたい方
に分かりやすくセッションで楽しめるようになるまでの
練習方法などを紹介しています
今回はジャズセッションをするときに必ず必要なエンディング。
いや、終わりよければすべてよしってことでエンディングってとっても大切なんです。
今回は曲のエンディングでピアニストはどう演奏したらいいのかまとめます。
ジャズのエンディングのパターンはほぼ決まっている!?
ジャズセッションでのエンディングとは一言でいうと
曲の最後の〆のようなものです
イントロは決めてもできるのですが、エンディングはテーマを演奏する人の
目くばせ、フレーズの雰囲気によりその場で決まります。
特にピアニストは目くばせされることが多く、エンディングはピアニストの大切な仕事であります。
エンディングパターン
曲によりこの二つのパターンが多いです。
- 最後の2小節、4小節を繰り返す
- 逆循環コードを利用する
また
- イントロと同じメロディーを繰り返す
- 自分で作るもしくは定形エンディングを利用
などがあります
※曲の中にはエンディングなしでいきなり終わるものもあります。
最後の2小節、4小節を繰り返す
最後の小節を繰り返すのが一番簡単で分かりやすいです。
すべての曲で使えるわけではないのでご注意!
どこを繰り返すかの見極めが難しいのですが、分かりやすいのはたとえば最後の4小節のコードが1小節に1つしかないのか1小節に2つ以上あるのかで決めると分かりやすい。
Am D7 / A♭m D♭7 / C B7 / B♭7 A7
最後の4小節が1小節にコードが2個あるようなパターンだと最後の4小節を2、3回繰り返します
Am / D7 / A♭m / D♭7 / C / B7 / B♭7/ A7
最後の4小節が1小節にコードが1個しかないようなパターンだと最後の8小節を2、3回繰り返します
※曲の中には例外もあります
逆循環コードを利用する
ジャズの循環コードは基本的に4度ずつ上昇または5度下降するコード進行です。
この循環コードが通常は |Em7 A7 | Dm7 G7 | C |
こんな感じですが 最後のG7の音から4度上昇するCに行かずにEm7に行き
| Em7 A7| Dm7 G7 | Em7 A7
こんな感じの進行になるのが逆循環コードっていいます
循環コードでエンディングをする曲はバイバイブラックバードやゼアウィルビーアナザーユーなどです。
イントロと同じメロディーを繰り返す
イントロと同じメロディーを繰り返すってのもあります。
セッションでよく演奏されるイントロがあり、エンディングでも繰り返される曲は
●オール・ザ・シングスユーアー
●スターアイズ
たまに
●コンファメーション
でもイントロと同じのをエンディングでもすることがあります。
定型エンディングを利用
曲によっては
みんなが共通認識している定型エンディングもあるので、一応頭に入れておいた方がいいです
曲によって共通認識されたエンディングがある
たとえば
A列車で行こうやサテンドール(最後の4小節を2回ほど繰り返し)した後に
ミファファ♯ソラシド
で終わることが共通認識であります
トニックの音を繰り返す
メロディーが終わったらトニックの音を繰り返して終わるもの。一番簡単なので迷ったらいつもこのエンディングになってしまいます
このトニックを繰り返しているときに管楽器がかっこいいフレーズを弾いてそれに合わせて最後の音を弾きます
もっとかっこよくるすには1
最後の音の前にドミナントセブンスの音を足すとトニックだけよりかっこよくなります
もっとかっこよくするには2
さらにかっこよくするには
たとえば
左手でCメージャーセブンスコードを弾いて
右手でEm Em7を弾いて最後Bsus4on♯を弾くと
トニックコードだけで終わるのですがとっても豪華になります
半音ずつ下がる
トニックから数えて5度音(ドミナント)から半音ずつ下げてトニック着地するっていうのもいろいろな曲で使いやすくておすすめです
7度の音も入れて
Ⅴ7 Ⅴ♭7 F7 Ⅲ7 Ⅲ♭7 Ⅱ7 Ⅱ♭7
で半音ずつ下がるセブンスコードにするとさらにかっこよくなります
トニックの半音上のコードを鳴らす
曲によってはトニックの半音上のコード鳴らしてから、トニックに着地するってのもかっこいいエンディングになりますよ!簡単ですが浮遊感があり、豪華に聴こえます。
サブドミナントやサブドミナントマイナーを弾いて終わる
曲を選びますがメロディーの最後にルバートでサブドミナントやサブドミナントマイナーを入れて終わるとかっこよいエンディングになります
ルバートでかっこよく終わる
ジャズピアノ上級者になると最後ルバートで好きなような弾いて終わるっていうエンディングパターンもあります。ちーこもいつかやってみたいです笑
エンディングの最後の最後の音は基本的にトニック+完全2度か増4度
最後の小節を繰り返したり、逆循環コードなどでエンディングをした後は、
ピアニストがジャララーンと最後の音をかっこよく鳴らすことが多いです。
でも最後の音ってなんの音を弾いていいか悩みますよね。
教本などでもあまり紹介されていないことが多くちーこは結構悩みました
プロが演奏しているものはテンション入りまくりで、真似しようとしてもうまくいかないって場合はこちらを参考にしてみてくださいね
基本的に最後の音は曲の最後に書かれいている音(曲の調のトニック)の音から数えて、2度や増4度の音を足してあげるとジャズっぽい感じで終われます。
最後の音がトニックになっていないこともあるのでご注意
メジャーキーとマイナーキーどちらにも対応!トニックだけだとかっこよくない
最後の音をトニックで終わってもかっこよくならないなと感じたら
- 簡単!トニックの完全3度上の音のマイナーセブンスコードを鳴らす
-
おすすめ!トニックから見て増4度が入ったコードを鳴らす
この二つがおすすめ
メジャーキーとマイナーキーどちらにも対応できます
もちろんトニックでバシッと終わるエンディングもあります。
トニックの完全3度上の音のマイナーセブンスコードを鳴らす
トニックの完全2度上の音をオクターブで鳴らすとテンションが入ったかっこいいエンディングが簡単にできます
完全3度上のマイナーセブンスコードには完全2度の音が入っているので完全3度上のマイナーセブンスコードを鳴らすとコードも出てさらにいい感じになります
個人的にマイナーキーで使うと不協和音っぽくてかっこいいなと思っています
最後の音の前にドミナントセブンスコードを入れる場合はセブンスコードにせずに完全3度上のマイナーコードに変えると終始感が出てかっこよく終われます
ピアノトリオの時など悩んだらこれを使ってみるのがおすすめです
トニックから見て増4度の音をプラス
トニックからみて増4度が入ったコード鳴らすのがおすすめです
- トニックコード+5度M7
- トニックコード+2度メジャーコード
- トニックコード+5度mM7
- トニックコード+3度add9
- トニックコード+7度sus4
初心者におすすめな3つの鳴らし方を紹介しますね
- トニックコード+増4度の音
- トニックコード+5度メジャーセブンスコード □M7
- トニックコード+2度セブンスコード □7
の音を使うと簡単にかっこよくエンディングの最後の音を演奏できます
トニックコード+増4度の音
一番簡単なのはトニックのコードを右手で鳴らして左手でトニックからみて増4度の音をオクターブ開けた2音で鳴らすことです。
トニックコード+5度メジャーセブンスコード
トニックコードを右手と左手で弾いて曲の最後の音にするのは
ちょっとカッコ悪いので
左手でトニックコードを弾いて
右手で5度メジャーセブンスコードを弾くのがおすすめです
Cキーでみると
最後の音を
左手Cコード ドミソ
右手をGM7コード ソシレファ♯
と弾きます
Cコードの上にGM7コードがのっかているイメージです
これだけでもおしゃれにきこえますよ
トニックコード+2度メジャーコード
左手でトニックコードを弾いて
右手で2度メジャーコードを弾くのがおすすめです
Cキーでみると
最後の音を
左手Cコード ドミソ
右手をDレファ♯ラ
と弾きます
トニックの全音上のセブンスコードと覚えると結構位置が分かりやすいので、おすすめです。
ちーこはエンディングの最後の音はほとんどこれで終わらせています。
具体例!ピアノトリオなどで自分がテーマを演奏する時
自分がピアノでテーマを演奏する時があると思いますが
その場合はピアノがエンディングを演奏します
エンディングの演奏の仕方は曲によって違うので、事前に名盤を聴いて、セッションの動画などからどの学んでおきます
- 最後の2小節、4小節を繰り返す
- 循環コードを利用する
- イントロと同じメロディーを繰り返す
- 自分で作るもしくは定形エンディングを利用
これらのどれかを使ってエンディングした最後に
- トニックコード+増4度の音
- トニックコード+5度メジャーセブンスコード □M7
- トニックコード+2度メジャーコード
- トニックコード+3度マイナーセブンスコード
の組み合わせで弾くといい感じに終われると思います。
具体例!管楽器などフロントの人がいる時
曲のテーマを演奏する人が管楽器などの場合、ピアノは裏方に回ります
最後のエンディングも裏方らしく様子をみます
ジャズの名演だと管楽器の最後のテーマを吹き終えたところで、ピアノのかっこいいエンディングがきたりするのですが、通常のセッションではフロントの人がエンディングを演奏します
初心者セッションでは管楽器の人がエンディングをピアノに丸投げすることもあるので覚悟しておきましょう
フロントの人がかなりうまい場合や曲調によっては、最後長い間エンディングを演奏されるのでその間はピアノ、ベース、ドラムは演奏を辞めます
そしてエンディングの最後の最後でドラムやベースと合わせながら、そのキーのトニックの音を左手で弾き
右手で
- 増4度の音が入ったコード
- 3度マイナーセブンスコード
のコードを
分散和和音で高い音から
低い音に向かって弾いいたり、低い音から高い音に上がっていったりなどアレンジして弾きます
エンディングを弾かなくてもよいのですが、ピアノの音があると最後華やかさが増すので是非怖がらずに
トニックの音+増4度が入ったコードの音を弾いてみましょう
一応譜例を作ってみたので参考にしてみてくださいね
最後の音がトニックじゃないとき
最後の音がトニックで終わってなくてドミナントセブンスコードで終わってる場合もあります。
その時は左手でトニックのコードを鳴らして、右手でドミナントセブンスコードをメジャーセブンスコードに変えて弾きます。
「いつか王子様が」はB♭がトニックとなるのですが、F7で終わっています。この時の最後の音は左手がB♭メジャーコード、右手でFM7を弾くと、B♭メジャーコードの増4度音が入りいい感じになると思います
まとめ
今回はジャズピアノのエンディングについてまとめてみました
ちーこも勉強の身で自己で勉強したり聴いたりしたことをまとめたのでこれがすべてですが、試行錯誤しながらエンディングについて学んだことをまとめてみました。
プロのエンディングを聴いても真似できないって時は是非参考にしてみてくださいね
エンディングと同様にピアニストの仕事であるイントロについてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね
最後までご覧いただきありがとうございました
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